トランプ大統領は追い詰められてはいない ミュラー特別検察官の「中立性」に問題あり

✎ 1〜 ✎ 35 ✎ 36 ✎ 37 ✎ 最新
拡大
縮小
自分が書いた原稿を、トランプ大統領のツイッターとして投稿する弁護士まで登場したが…(写真:ロイター/アフロ)

バラク・オバマ政権の元国防情報局長官、ドナルド・トランプ政権の前大統領補佐官(国家安全保障担当)であり、両政権下で事実上解任の結末を迎えたマイケル・フリン氏が、12月1日、連邦捜査局(FBI)に対して、虚偽の供述をしたとして有罪を認めた。そして、ロバート・ミュラー特別検察官の捜査に全面協力することを明らかにした。

多数派「反トランプ」メディアの過剰演出

この連載の一覧はこちら

このニュースは米メディアで大きく報道され、日本でも3日の朝刊で大々的に報じられている。同日の朝日新聞は1面トップで「ロシア疑惑捜査 核心へ」の大見出しを打った。

日本メディアの報道は、米メディアの報道をなぞった内容となっていると言っていい。だが、今回のフリン氏の「有罪答弁」をめぐる米メディアの報道には、大前提となる米国憲法と刑法の解釈に誤解があり、その誤解を生んだ最大の原因は、ミュラー特別検察官の「中立性」の著しい欠如にあると筆者は分析している。その「中立性」の欠如については、前回の本欄「トランプ大統領の支持率が上昇しているワケ」および前々回の「日本のメディアが見逃した『トランプの幸運』」で詳述した。

今回のフリン氏の「有罪答弁」をめぐって問題なのは、特別検察官の「絶対条件」である「中立性」を著しく欠くミュラー氏を、無批判に持ち上げる多数派の「反トランプ」メディアが、誤った法解釈論をイメージ操作し、さらに、フリン氏と「司法取引」したミュラー氏を、あたかも法の天才であるかのように、過剰演出した点にあるのではないか、と筆者はみている。

今回は、筆者のウォール街弁護士としての経験をもとに、その真相を解き明かしたい。実は、ミュラー氏は法の天才どころか、それにはまったくほど遠い存在だ。そのことを白日の下にさらしたのは、もちろんメディアではない。長年にわたって全米にその名を知られた天才・法学者である。

次ページ天才・法学者の名前は?
関連記事
トピックボードAD
政治・経済の人気記事
トレンドライブラリーAD
連載一覧
連載一覧はこちら
人気の動画
日本製鉄、あえて「高炉の新設」を選択した事情
日本製鉄、あえて「高炉の新設」を選択した事情
パチンコ業界で「キャッシュレス」進まぬ複雑背景
パチンコ業界で「キャッシュレス」進まぬ複雑背景
イオン、PB価格据え置きの「やせ我慢」に募る憂鬱
イオン、PB価格据え置きの「やせ我慢」に募る憂鬱
半導体需給に変調の兆し、歴史的な逼迫は終焉?
半導体需給に変調の兆し、歴史的な逼迫は終焉?
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
  • 新刊
  • ランキング
東洋経済education×ICT