トランプ大統領は追い詰められてはいない ミュラー特別検察官の「中立性」に問題あり

印刷
A
A

その物議をかもしたツイッターは以下のとおり。誤解のないように原文で紹介する。

I had to fire General Flynn because he lied to the Vice President and the FBI. He has pled guilty to those lies. It is a shame because his actions during the transition were lawful. There was nothing to hide! 

和訳は以下のとおり。

「私はフリン将軍を解任しなければならなかった、なぜなら、彼は副大統領とFBIにうそをついたからだ。彼は、それらのうそに有罪答弁をした。それは情けないことだ。なぜなら、政権移行期の彼の行為は合法的だったからだ。隠すべきことではなかったのだ!」

そのツイッターを見た途端に、筆者は、これはトランプ大統領によって書かれたのでないとすぐにわかった。because(なぜならば)を繰り返す文章は、実務的なビジネス界で勝ち抜いてきたトランプ氏のものというより、抽象的で理屈っぽい世界にいる人のものだと直感した。

案の定、トランプ氏個人の弁護士の1人が名乗り出て、ラジオ放送にせよ、ほかのソースにせよ、名誉教授の意見を順に述べるだけでなく、フリン氏が副大統領にうそをついた話をつけ足して、ツイッターに仕上げたという内容のニュースが報じられた。

弁護士はすぐに謝罪

その弁護士は、すぐに謝罪した。ツイッターは、自分が書いてトランプ大統領のツイッターとして載せたという。この弁護士のような訴訟弁護士は、多かれ少なかれ、物事を覆いかぶせるように語る癖がある。その癖で名誉教授の言葉に、「副大統領」を付け加えてしまったのだ。

その筆の誤りの原因は、この訴訟弁護士の頭脳の回転速度が、使い慣れないツイッターの140字には到底収まりそうにないほどの猛スピードだったからではないか。長年、多くの訴訟弁護士と仕事をしてきた経験から、筆者にはそう思える。

今年2月、トランプ大統領は、フリン氏が副大統領に対して話した事柄が理由で、フリン氏を解任したと明快に言った。また、そのときのトランプ発言では、「I fired him」(彼を解任した)だった。弁護士のツイッター発言では、「I had to fire General Flynn」(フリン将軍を解任しなければならなかった)となっている。

次ページタフな持ち味が台なしに
政治・経済の人気記事
トピックボードAD
関連記事
トレンドライブラリーAD
連載一覧
連載一覧はこちら
人気の動画
日野自動車「データ改ざん」による重すぎる代償
日野自動車「データ改ざん」による重すぎる代償
工場が消える!脱炭素が迫る最後の選択
工場が消える!脱炭素が迫る最後の選択
「研究職600人雇い止め」理化学研究所に走る衝撃
「研究職600人雇い止め」理化学研究所に走る衝撃
マンションで急増「宅配ロッカー」が突く新課題
マンションで急増「宅配ロッカー」が突く新課題
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
  • 新刊
  • ランキング
東洋経済education×ICT