「検討事項が多すぎて、保険をどのように見直せばいいのかがよくわからない」――。これは、大手生保の保険に加入中の会社員の方などから、よく受けるご相談です。そこで今回は、明快な見直し方法をご紹介します。
なぜ、見直し方法がわからないのでしょうか。一定額の積み立て部分に、死亡・3大疾病・入院・先進医療等に備える保障がセットされている契約の見直しを、営業担当者から提案されているものの、検討事項が多く、本当に必要な保障の選別などが難しいというわけです。
「保障額」の金額のみに注目
確かに、複数の保障機能がパッケージされた契約の提案書などを提示された場合、日頃から保険のことばかり考えているわけではない一般の人たちは、頭を抱えるだろうと思います。2017年のノーベル経済学賞受賞で話題になった「行動経済学」の言葉を引用すると「情報負荷」が大きい状態なのです。
そこで、筆者がおすすめしているのは、「ご契約の明細」「主な支払い事由」「保障内容の概要」などの欄を見ないようにすることです。そして、「保障額」の金額のみに注目します。これが最も簡単で有効な方法だと思います。
たとえば「入院一時金」5万円、「入院サポート」10万円、「外来手術」2.5万円、「入院中の手術」10万円、といった項目が並んでいる場合、「入院……」「……手術」という説明は読まず、単に5万円や10万円という金額だけを確認するのです。
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