「終身医療保険」で老後も安心といえるのか

定番の疑問・質問について考えてみた

「終身医療保険」に入るのは、老後の安心が欲しいからだけれど…(写真:zon / PIXTA)

「60歳までに保険料を払ってしまう『終身医療保険』に入っておくと、やはり安心だと思っています」

ある労働組合が主催しているマネーセミナーに招かれた際、複数の女性からこのような意見を聞きました。

入院等のリスクが高まるのは老後であり、長期間入院するようなことになると、金銭面はもちろん、心理面での不安も大きいので、一生涯の保障がある医療保険で備えたい、というわけです。保険料を60歳までに払い込んでしまうことにするのは、老後の出費を抑えるためです。

「終身医療保険」の問題点とは?

この連載の一覧はこちら

同じような考えは、保険相談にいらっしゃる人たちからも、頻繁に聞くことなので、私見を述べることにします。結論から言うと、筆者は「終身医療保険」の利用には否定的です。ポイントは3つほどあります。

まず、老後になると長期入院するといった「状況設定」から離れて考えることが大切だと思います。「年金生活になった後、医療費などの出費がかさんだ場合、貯蓄を取り崩しながらの生活にどれくらい耐えられるだろうか……」――。こうした想像を膨らませていくと、冷静な判断が難しくなってしまうからです。

では、どのように考えればいいのでしょうか。1つご提案したいのが、医療保険から給付されるおカネの「額」だけを見ることです。

次ページ具体的な商品で、具体的な数字を見てみる
ライフの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • Amazon週間ビジネス・経済書ランキング
  • 会社を変える人材開発の極意
  • 就職四季報プラスワン
  • はじまりの食卓
トレンドライブラリーAD
  • コメント
  • facebook
-

コメント投稿に関する規則(ガイドライン)を遵守し、内容に責任をもってご投稿ください。

ログインしてコメントを書く(400文字以内)
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
北朝鮮が「新戦略兵器」?<br>強硬姿勢アピールの舞台裏

昨年末「新たな戦略兵器」との発言が報じられた金正恩委員長。強硬路線を取るとみられたものの、報告内容をよく読むと「自力更生」と経済の重視に力点があります。北朝鮮、米国、韓国、日本それぞれの立ち位置を考察します。