NHK「クロ現」の生命保険特集は、秀逸だった

「商品ありき」ではない番組作りに好感

保険で貯蓄というのは、もうやめたほうがいい(写真:Naoaki / PIXTA)

「検討に値する保険が限られていることがわかる。保険会社が有力な広告主である民放には難しい内容かもしれない」

6月28日に放送されたNHKの「クローズアップ現代」を見て、筆者はそのように感じました。特集のテーマは「保険値上げで家計直撃! 賢い見直し術とは」で、番組のダイジェストは、こちらのリンクから確認できます

以下、筆者が注目した点について、まとめておきます。

「自分のリスクをきちんと把握する」ことが大切

1 (民間の)保険の位置づけ

まず、民間の保険は、健康保険・遺族年金・老齢年金などの公的な保障制度を補完するものであると、位置づけられていました。事実、私たちは、あらかじめ、医療・死亡・所得補償等さまざまな分野で、公的な保障制度に守られています。会社員の場合、勤務先の健康保険組合や福利厚生制度が手厚く、民間の保険で保障を確保する必要性が低い人もいます。

この連載の一覧はこちら

1カ月の医療費自己負担額の上限が2万円に収まる健保組合に所属していることを知り、加入していた医療保険やがん保険を解約するような人もいるのです。

番組では最後のほうで「自分のリスクをきちんと把握する」ことが大切であるとまとめられていました。それは、「(民間の)どんな保険に入ればいいのか?」と考える前に、健康保険等の制度によってどれくらいの保障が得られるのか、確認することから始まるのです。

次ページ保険は「発生しがちな事態」の備えには不向き
ライフの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • ほしいのは「つかれない家族」
  • 就職四季報プラスワン
  • 赤木智弘のゲーム一刀両断
  • 日本野球の今そこにある危機
トレンドライブラリーAD
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
地銀 最終局面<br>首相が追い込む崖っぷち

遅々として進まなかった地銀再編。しかし菅義偉首相は明確に踏み込みました。全国の地銀はどう動くのか、現状を徹底取材。今後起こりうる地銀再編を大胆予測。さらにビジネスモデルや行員の働き方にも注目し、地銀が生き残る道について探りました。

東洋経済education×ICT