ある媒体から、生命保険の「やめ時」というテーマで取材を受けました。加入している人やその家族にとって、不要だと思われる保険を選別する基準のようなものを提示してほしいとのことです。そこで筆者は次のようにお話ししました。
1.世帯主が万が一に備える保険は、子供が自立したらやめて良い。相続対策が必要な人以外、一生涯の死亡保障は不要
2.すでに繰り返し給付金を受け取るような健康状態の人でなければ、医療保険などもやめて良い
3.金利が高かった頃の貯蓄性商品は継続する
感情を遠ざけて、あくまで「保険の仕組み」から判断しているのがポイントです。
体験談に焦点を当ててはダメ
保険では、加入者に死亡保険金や入院給付金として還元されるおカネは「保険料―保険会社の運営費」なので、加入者全体の収支は、原則、マイナスになります。
人が抱きがちな不安や、インパクトが大きな体験談に焦点を当てると「(保険に)入っておくと安心」となりがちですが、虚心におカネの流れを見ると、保険は「おカネを失いやすい手段」なのです。
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