とあるビジネス誌の保険特集号で、最近、人気が急上昇している保険として「変額保険」が紹介されていました。2016年の新契約件数は対前年比26%増、2014年比では約4倍だそうです。
筆者は、人気のほどはともかくとして肯定的な記事の内容を意外に感じました。一般の人が注意をするべき保険と認識しているからです。
商品の特徴は、記事にあるとおり「ベースとなる死亡保障を確保しながら長期の積み立て投資ができる点」にあります。
「死亡保障」と「将来に向けての資金準備」
当該商品のパンフレットの表紙にも「この保険は以下の保障を希望されるお客様におすすめの保険です」とあり、「死亡保障」と「将来に向けての資金準備」の2つがあげられています。
この時点で素朴な疑問が浮かびます。
と思うのです。死亡保障の確保と積み立て投資を1つのパッケージ商品でやる理由が、よくわからないのです。
パンフレットにある加入例で考えてみます。保険料は月払いで2万円、30歳の人が60歳まで保険料を払い続けた場合の試算では、死亡保険金が901万円です。30年もの間、901万円の死亡保障を必要とする人がどれくらいいるのだろう、と感じます。子どもが生まれて1000万円前後の死亡保障を求める人がいるとしても、子どもが自立するまでの20年程度で良さそうです。
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