昨年末の記事で、銀行窓口で販売されている一部の商品で手数料が開示されるなど、保険業界で好ましい変化が起こっていることについて書きました。
2017年のはじめにあたって、筆者が注目しているのは「消費者側の変化」です。保険会社が提供する商品やサービスを進化させるうえで、最も強い影響力を持っているのは、消費者です。消費者の意識が変われば、商品・サービスの進化を促すことができるのです。
では消費者がどのように変われば、商品・サービスが変わっていくのでしょうか。実は、何も難しいことはありません。これから述べる3点を意識してもらうといいと思います。
1「自分の言葉で説明できる保険」を利用する
「保険はわかりにくい」と言う人とお会いするたびに、消費者にも半分くらいは責任があるのではないだろうか、と感じます。「仕組みなどがよく理解できないものにおカネは出せない」と考える人が多ければ、状況は変わっていると思うからです。
読者の皆さまには「今、入っている保険、あるいは検討中の保険について、自分の言葉で保障内容などを説明できるだろうか?」と自問してほしいと思います。おそらく、複数の「特約」が付加された商品や、複数の商品の「組み合わせ」で提案されるプランに関しては、説明をすることが難しいと思います。
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