「教えるプロ」学校の教師だって悩んでいる

「3つの手順」で具体的に進めよう

先生は、いかにわかりやすく教えるか、ということに力を注ぐけれど…(写真:HASLOO / PIXTA)

※石田勝紀先生へのご相談はこちらから

私は公立中学校の数学の教員をしています。教えることが好きで、教員になりましたが、最近指導するうえで、悩んでいることがあります。もともと数学ができる子は定期テストでも点数が取れますが、小学校の算数から苦手な生徒が苦戦をしています。授業ではわかりやすく指導をしているつもりですが、限られた時間では十分な指導もできず、やきもきする毎日です。数学の教員でありながら、恥ずかしいかぎりですが、どのようにしたら数学ができない子を引き上げることができるでしょうか。
(仮名:本木さん)

生徒全員にとって意味のある授業を

この連載の記事一覧はこちら

これまで全国からいただく相談では、ママさん、パパさんからのご質問が多くを占めていますが、今回は学校の先生からのご質問です。

筆者は日頃、教育委員会から依頼を受けて教員研修、教員対象講演会を多数お引き受けしているため、多くの先生方とお会いする機会があります。そのような中、どのようにしたら生徒の学力を引き上げることができるかについて、真摯に向き合っておられる先生もたくさんいます。本木さんもそのお一人でしょう。

先生というと、教えるプロということになりますが、多様化した子どもたちへの対応を柔軟に行うことは、たやすいことではないでしょう。1クラス40人近い生徒がいて、しかもそれぞれの生徒の学力が異なっている中で、一方通行型の授業展開に限界があるのは、誰が見ても明らかですね。それでも先生は、日々工夫しながら、生徒全員にとって意味のある授業を考えなければなりません。

本木さんも、数学ができない生徒をいかにして引き上げるかということに懸命に取り組んでいらっしゃると思いますが、限られた時間の中でいかにして引き上げるのかということについて、ある種の限界を感じていらっしゃいますね。

そこで、筆者からは、次のようなアドバイスをしたいと思います。

「先生が教えることで生徒の学力がつくのではなく、生徒が自分で勉強するから学力がつく」

次ページテストで点数が取れる要因は…
キャリア・教育の人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 仲人はミタ-婚活現場からのリアルボイス-
  • コロナ後を生き抜く
  • ぐんぐん伸びる子は何が違うのか?
  • ソロモンの時代―結婚しない人々の実像―
トレンドライブラリーAD
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
コロナ時代の勝者と敗者<br>不動産 熱狂の裏側

実体経済の悪化を尻目に、国内外から熱い視線が注がれる日本の不動産。業界の雰囲気とは対照的に、上場不動産会社の株価は軒並み軟調です。コロナ後の新常態で誰が笑い、誰が泣くのでしょうか。現場の最新情報を基に不動産市場の先行きを展望します。

東洋経済education×ICT