”お嬢様医師”が皮膚科を選択するワケ 家族を取るか仕事を取るか? 

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私が問い合わせをした病院は数十件におよびましたが、それでも転科医師の受け入れ経験がある病院や、指導医がおり柔軟に教育を考えてくれる病院など、いくつか彼女に関心を持っていただけたところがあり、面談後、ある病院からはぜひ来てくださいというお誘いを受けました。しかも週4日勤務、当直なし、という好条件。

彼女としては願ってもない条件を引き出すことができ、そこで無事に入職と予想したのですが、事はそう簡単に進みませんでした。実際、病院を見学してここで働くというイメージをした場合、家庭と仕事の両立が予想以上に大変だということに気づいたのです。週4日勤務とはいえ、内科医として担当患者の管理は担当することになり、「時間が来たから帰ります」とはなかなか言いづらい。また、消化器内科医は緊急処置なども経験して、一人前になっていくのに、時間制限があると、それを積極的に行うことができない。

結論から言うと、彼女からは断りの返事が……。

「非常に魅力的な条件で、私の希望することをやらせていただけるという本当にありがたい話でしたが、実際に消化器内科医として働くとなると想像以上の負担がかかり、今の生活を考えると、新たな一歩を踏み出すのは厳しいという結論になりました」

お嬢様であることがアダとなる

ご存じのとおり、医師になるには一般的に多くのおカネが必要であり、女性医師については特に家庭が裕福ないわゆる“お嬢様”の割合が大きくなっていると思います。

男性でも同じ傾向はありますが、以前もこのコラムでお伝えしたように、女性の場合は特に医師になるという“明確な目的意識”というものが薄いことがしばしばあります。

・勉強ができた

・周りの影響やアドバイスがあった

・食いっぱぐれがなく、女性として自立できる仕事であると思った

といった理由で医師になったという声をよく耳にします。今回、例に出した医師は彼女自身の父の影響もあり、まずは消化器内科にあこがれたということなのですが、生活とのバランスを重視したところ、皮膚科が自分として最善の選択だと考えられました。ただその選択ははたしてよかったのでしょうか?

実は、彼女と初めて会ったときのヒアリングで、先生の強みと弱みを聞いたのですが、先生の弱みとして

「究極の選択のとき、人の意見を聞いてしまうことがある」

ということを言っていました。つまり、自分の意見より周りの意見やその雰囲気を重視してしまうということですね。

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