「制約社員」が普通の世の中になる
日本のさまざまな職場で「ダイバーシティ」が叫ばれるようになりました。さまざまな事情を抱える人が当然のようにいる中で、チームとして高い成果を出していく――。言うのは簡単ですが、「そんなきれい事」と抵抗を感じる人が多いのも実情でしょう。
しかし、そうも言っていられない状況もあります。少しマクロの話になりますが、日本が今「人口オーナス期」に入っているからです。
人口オーナスとは、人口構成が経済発展にとって重荷となった状態を指します。少子高齢化が進み、働くことのできる生産年齢人口が急減すると同時に、高齢人口が急増する事態のことを言います。こうなると経済や国力をどのように維持していくかが大きな課題となります。
人口オーナス期に入った国や地域が、経済成長を維持するための重要課題は大きく3つ。1:社会保障を整備し、2:女性や高齢者の雇用を促進して労働力を高め、3:労働投入が減少しても生産性向上により成長を維持していく。この3つです。こうした背景から、生産性の向上や女性活躍など、働く人の多様化が必然となってきているのです。
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