「中国人、韓国人」と日本人が働きにくいワケ 合意重視で計画性のある国民性と合わない
質問したい日本人の目は輝いている?
――外国人、とりわけ、欧米人から見ると、日本人は働きにくい国民なのでしょうか。
たしかに欧米人にとって日本人はビジネスをするうえでチャレンジングな国民です。理由のひとつは、日本人が感情表現に乏しいこと。もうひとつは、沈黙や静寂を気にしないことです。よく聞くのは、欧米人が日本企業でプレゼンを行って、途方に暮れた、という話。日本人はずっと静かで、反応もしなければ、目も合わせない、と。こうした体験は彼らを戸惑わせるのです。
私にもこんな体験があります。プレゼンが終わった後に、「何か質問はありますか」と聞いても誰も手を挙げなかったので、席に戻りました。すると、私の日本人の同僚が、「エリン、質問したい人はいたと思う。自分が試してみてもいいかい?」と、今度は彼が前に出て「メイヤー先生の講義は終わりましたが、何かご質問のある方はいますか」と聞きました。もちろん、誰も手を挙げません。
すると、彼は参加者を見渡してから、「あなた、質問ありますよね」とある人に聞いたのです。実際、その人は非常に重要な質問をしてくれました。その後にも数人、同じようにして質問をしてくれたのです。会が終わった後に彼に、どうやって質問がある人を見分けたのか聞くと、彼はこう言ったのです。「質問をしたい人は目が輝いている」と(笑)。
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