中国が「韓流締め出し」にカジを切った理由 「恐中症」再燃で韓中の蜜月はいよいよ終焉か
「G2と米国と並び称される大国にまで成長を遂げた中国。その中国が昔宗主国として朝鮮半島を見ていたように、韓国を見下す態度に恐中症を感じながらも苦々しく思っている韓国人は多い。逆に中国のホンネがわかってラッキーだったかもしれない」(韓国全国紙記者)
高高度防衛ミサイルTHAAD(以下、サード)の配備を巡り韓中が大揺れしている。
韓中の蜜月にひびが入ったのは7月8日、韓国が在韓米軍へのサード配備を公式発表してからだ。それまでにも警告を発していた中国はすぐさま猛反発。中国メディアは、韓国への経済報復も辞さないなどと報道し、韓国は戦々恐々とした雰囲気に包まれた。
「中国は友」が錯覚だったと気づく
「こうした経験は過去、何度もありました。代表的なのがニンニク紛争で、あれは韓国の稚拙な外交が明るみに出た結果ともいえるが、相当なトラウマとなった。その後、中国の顔色を伺うことを恐中症などと言って自嘲してきましたが、朴槿恵政権になって、日本から偏重だなんだといわれても、ああ、中国は友なんだ、韓国側なんだ、そう考える人が増えて恐中症はしばらくなりを潜めていた。それが今回の一件で錯覚だったことに気づいたんです」(同前)
恐中症とは、韓国になかなか勝てなかった中国のサッカーチームが韓国戦となると震え上がると中国で使われた「恐韓症」をもじったものだ。
恐中症の象徴が先に挙げた「ニンニク紛争」。これは2000年6月、韓国が国産のニンニク生産業者保護のために中国産の冷凍品と酢酸で調整したニンニクの関税率を高めるセーフティガード措置をとったことから起きた。
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