箱根駅伝を目指す選手たちの“夏”とは? 大一番で活躍するための、自分の作り方

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冬が本番の箱根駅伝ランナーたちの”夏”とは(写真:アフロ)

ビジネスシーンでいつも同じアプローチをしていないだろうか。同じやり方を繰り返すだけでは、勝負できないこともあるはずだ。実力が試される大舞台に向けて、いかに自分を高めていくか。今回は箱根駅伝を目指すランナーたちの“夏の戦い”から、いろいろと学びたい。

日本人で正月に行われる箱根駅伝を知らない人はまずいないだろう。例年、最高瞬間視聴率は30%を上回り、平均視聴率でも25%以上をキープ。日本テレビが誇るキラーコンテンツのひとつだ。

それゆえに、箱根駅伝は学生長距離ランナーあこがれの舞台であり、大学側も絶好のPRチャンスとみて、重点的に強化を図っている大学が多い。学生時代からオリンピックや世界選手権の代表を狙えるごく一部の選手を除けば、箱根駅伝で活躍することが学生ランナーたちの大きな目標となっている。

知られざる、学生ランナーの1年間

選手たちは年間を通して箱根駅伝を意識しながら取り組んでいるものの、4~6月にかけてはトラック種目が中心だ。主に5000mと1万mで記録を狙い、レースとしては5月の関東インカレ、6月の日本選手権などで勝負をかける。

この「トラックシーズン」では個々での活動が中心となるものの、チームとしては6月下旬に行われる全日本大学駅伝の関東学連選考会が目標となる。前回大会で6位以内に入った大学にはシード権があり、今年は残り「7枠」が、トラックの1万mレースで争われた。

そして、秋以降が駅伝シーズンとなる。箱根駅伝は正月に行われるが、10月に出雲駅伝、11月には全日本大学駅伝があり、この3つを称して「学生三大駅伝」と呼ばれている。

箱根駅伝に出場する大学のほとんどは、8~10人ほどのスポーツ推薦枠があり、全国から前途有望な選手たちが集まってくる。そして、1校当たりの部員の数は長距離だけで40~60人まで膨れ上がり、その中で箱根駅伝を走ることができるのはたった10人だけ。スタートラインに立つ前に、チーム内で熾烈な争いが繰り広げられていることが想像できるだろう。

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