「有名企業への就職率が高い大学」トップ200

1位一橋大、2位東工大で、6位は豊田工業大

前出の東京工業大学や豊田工業大学の実就職率が高いのは、優秀な理系学生が企業間で争奪戦になるという構造的な要因もある。

そうした影響もあり、電気通信大学(8位)や東京理科大学(11位)、名古屋工業大学(12位)、九州工業大学(15位)、東京農工大学(22位)など、理工系大学が上位にランクインしている。さらに理工系学部の定員の多い、大阪大学(9位)や名古屋大学(13位)、京都大学(17位)などの難関国立大も上位に名を連ねる。

近年、理系学生の就活の形態には、変化が見られる。2017年3月卒の学生の就活スケジュールは、3月に企業の広報活動が解禁になり、6月から選考が始まった。が、一部の理系学生は3月を待たず、大学を通して企業と接触し、学生時代に身につけた専門性と企業が求める技術とをすり合わせる、「ジョブマッチング」が行われていた。

学生と企業が納得したうえで、3月からの採用プロセスが始まるため、ミスマッチが少なく、スムーズに就活が進む。理系学生に追い風が吹いているのだ。

ランキングに戻ろう。表中の実就職率が30%を超えている大学は増加傾向にあり、2011年と比較すると9校から21校に増えた。こうした、約3人に1人が大企業に就職する大学は、さらに増えるかもしれない。

新たな採用手法も難関大に有利か

近年、社員が知人や友人を推薦することから選考が始まる、「リファラル採用」も増えている。いわゆる縁故採用とは異なり、一般の就活スケジュールで選考されるが、企業は通常の学生より多くの情報を得てコミュニケーションがとれるので、一般的な学生よりも就活が有利に進む。

ランキング上位の大学の学生は、身近に大企業で働くOBやOGが多い。ゼミやサークルなどを通して、そうした先輩と知り合い、推薦される可能性が高いのは有利である。

さらには就活スケジュールの短期化の影響もある。広報解禁が3月で選考開始が8月だった前年と比較して、2017年卒の学生の就活期間は2カ月短かった。そのため企業は認知度を高めようと、ランキング上位にあるような難関大の学生に対するアプローチを早めた。3月以前の”プレ広報”で優秀な学生集団が形成され、3月以降に一般学生とは別に選抜するケースが増えているというわけだ。

大企業が狭き門であることに変わりはないが、こうした採用手法が広まると、一般的な大学の学生よりも、難関大生に門戸が大きく開かれることになる。今、大企業の就職実績が高い大学は、さらに伸びる可能性が高いということだ。

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