「2018年問題」を目の前にした大学にとって、受験生に支持されているかどうかは切実な問題だ。
少子化が懸念される中、ここ数年、18歳人口の減少局面は踊り場にあった。しかし2018年からは急減期に入る。大学がこれまで以上に学生募集に苦労することになる、2018年問題がいよいよ幕開けとなる。
女子学生の人気が高まる明治大学がトップ
今春の国公立大の出願状況を見ると、公立大学は前年並みだが、国立大学はセンター試験の科目負担増などもあって、6年連続で志願者が減少した。
一方、私立大学は国立大からの志望者流入や、就職における売り手市場を背景に文系学部の人気が高まったこともあり、11年連続で志願者が増えている。それでも18歳人口の急減で同じ状況が続く保証はない。いかに生徒に支持される大学にするかが課題となっている。
大学通信は、全国の進学校の進路指導教諭に対し、「生徒に人気がある大学」を聞いてみた。2016年は約700校から回答を獲得。大学名を5校連記であげてもらい、最初の大学を5ポイント、次を4ポイント……として集計した。ランキングの上位は大規模総合大学が独占している。学部数が多くバラエティに富んでいるため、大規模総合大学は、多様な受験生から支持される優位さがあるようだ。
1位は3年連続で、明治大学となった。2006年は7位だったが、駿河台キャンパス(東京都千代田区)に2つの高層タワーを建てて古いキャンパスを一新、その後中野キャンパス(東京都中野区)を開設。最新で綺麗なキャンパス効果もあり、女子受験生の人気を集めた。
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