夏休み旅行先ランキング2013<世界編①> フランス、モロッコ、ベルギーの歩き方

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フランス人って、どんな人々?

楽しい思い出、腹立たし思い出が入り交ざっているが、フランスに来て何が一番よかったかというと、やはりフランス人の友達をつくってローカルのパリジャンだけが行くお気に入りのカフェに連れて行ってもらったことだ。

またホームパーティーに招待すると本当に、洒落いならないくらい美味しい素敵なワインを持ってきてくれること、また食文化に対するこだわりが強く、レストランを予約するときも本当に美味しいのか必死に吟味するし、注文するときもかなり真剣に一品一品選ぶし、どのワインを選ぶべきかコンシェルジュと長々と相談すること。

またオーダーの仕方も“私を驚かせて”とか変わった注文の仕方をするし、店員さんは目があってもなかなかオーダーを取りに来てくれないが、ワインの味を気に入らなければこれだけは素早く交換してくれることなど、こだわりのポイントがユニークなフランス人のチャーミングな皆さんとお友達になれたことだ。

フランス人は意外とシャイで、打ち解けるまでよそよそしく感じる。しかしいったん仲良くなると極めてハートフルで友情を友情で返そうとするし、政治や哲学の話になると強いこだわりと意見(というか偏見)をもっている。

彼女たちは経済や金儲けの話しかできない人よりも、文化や歴史・哲学の話をする人を尊敬する。自国文化に強い誇りを持っているが経済政策には失望しており、今やフランスという国はなくなった、絶対フランスでは働きたくないなどとうそぶく割に、結局フランスに誇りを抱いておりそこに舞い戻ってくる(ただし舞い戻ってきてもすぐストライキに入って働いてくれないのだが)。

親愛なる読者の皆様も、腹立つことと楽しいことの入り混じるフランスにお越しの際は、ぜひ笑顔でボンジュール、メルシー、ボナペッティ、オーボワを繰り返してフランス文化に敬意を表し、茶目っ気たっぷりのフランスの皆さんと(できるだけ英語に頼らず)交流を楽しまれることをお勧めしたい。 

なお、エールフランスを使われる際は、私が思うところの世界最低のサービス水準と無礼な対応及び、オーバーブッキングによるフライトの変更という信じられないトラブルに見舞われることを覚悟しておこう。フランス好きの私としては、国への入り口だけに、もう少し改善して欲しいのだが……。

本日は長くなってしまったので、夏休み前おすすめ旅行先ランキング続編は、次回コラムに譲りたい。

私は未だにフランスのレストランのスタッフの極めて非礼な態度には慣れないが、それでもユニークで豊かな歴史と文化を誇るフランスが大好きです。オーボワ!!

ムーギー・キム 『最強の働き方』『一流の育て方』著者

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Moogwi Kim

慶應義塾大学総合政策学部卒業。INSEADにてMBA取得。大学卒業後、外資系金融機関の投資銀行部門にて、日本企業の上場および資金調達に従事。その後、大手コンサルティングファームにて企業の戦略立案を担当し、多くの国際的なコンサルティングプロジェクトに参画。2005年より外資系資産運用会社にてバイサイドアナリストとして株式調査業務を担当した後、香港に移住してプライベート・エクイティ・ファンドへの投資業務に転身。英語・中国語・韓国語・日本語を操る。著書に『世界中のエリートの働き方を1冊にまとめてみた』と『一流の育て方』(母親であるミセス・パンプキンとの共著)など。『最強の働き方』の感想は著者公式サイトまで。

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