モンサンミッシェルのオムレツを食べてはいけない
1000年前ごろにつくられ、ある時は修道院、ある時は監獄、ある時は要塞、と役割を変えてきたという、数あるフランスのお城でも最もユニークなモンサンミッシュエル。そこに売っている名物オムレッツは20ユーロもする割に単なる卵であり、中に入っている卵白のクリームも到底美味しいとはいえない。
看板に出ている綺麗な修道女のイメージのおかげで卵3つ分のオムレツを20ユーロで売れるのだから、人々がモンサンミッシェルのブランドに捧げるプレミアムの大きさが見て取れる。フランスはやたらと、“修道女がつくったワイン”とか“修道女がつくったビール”とか“修道女がつくったオムレツ”とか、なんでもかんでも修道女ブランドをつかって値段を上げようとするのだ。

なおフランスは、単に広いだけでなく文化的な見どころが盛りだくさんである。私はノルマンディーにも上陸したし、またモネの愛した百花繚乱のジヴェルニー庭園にも滞在したし、シャンパーニュでドンペリをつくっているワイナリーも訪問したし、バルビゾンの有名なステーキレストランでミディアムといったのに完全にウェルダンで出てきたステーキも食べた。
オルセー美術館にも行ったしノートルダム大聖堂にも入ったし、セーヌ川のボートツアーにも参加したし、ヴェルサイユ宮殿の近所でポケットから携帯電話もすられたわけだが、そんな全部言われても行けないよ!というお花好きのあなたには、この写真をとったジヴェルニーをお勧めしよう。
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