3月26日、レェ・ティ・ニャット・リンさんは行方不明になって3日目の早朝、近所の釣り人によって排水路脇の草むらで、発見されました。
遺体だったというだけでも悲惨な結末なのに、まだ寒く冷たい雨が降る中、衣服を身に着けていない姿でした。このことがリンさんの父親の悲しみをより深くしたのは、「リンちゃん、寒い」と言って棺の上にはずっと、父親の防寒ジャケットが置かれていたことでも、知ることができます。
綿密に計画して実行された、少女の蹂躙
なぜリンさんだったのでしょうか。報道によると、リンさんは家を出て、歩いてほぼ5分の位置にいる見守り員がいる地点には、到達していません。しかもリンさんは事件前、「通学路に不審な知らない大人がいた。怖い」と、同級生に訴えていたそうです。
犯人は、相当綿密に計画し、リンさんを狙っていたことが想像できます。この日を逃せば翌日からは春休みで、このわずかな死角の時間と場所を、犯人は捕らえることはできませんでした。リンさんに狙いを定め、彼女が恐怖を感じる鬼畜の目でずっと、計画を練っていたことが分かります。
ほとぼりが冷めるまでではなく、どんなに短い距離も、人通りのない道を一人通学するのは、変質者に隙を与える行為だと戒め、自衛するべきです。
どの殺人事件も特異ですが、この事件をさらに特異にしているのは、リンさんの通学路で見守り活動をしていた者が、その活動中に綿密に計画し、その立場を利用して通学時間に襲撃し、連れ去ったことです。児童の登下校の安全を見守る活動員が犯人という、前代未聞の事件を防ぐ手立てはあったでしょうか。
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