しかし「少女への興味を、一部の知人に明かしていた」(産経新聞16日付)とあります。彼の性癖で普段の活動をするにはあまりにも危険であることに、誰も察知しなかったことが悔やまれます。しかも犯人は、自分も子供を育てており、その愛おしさと尊さを、熟知しているはずでした。この鬼畜の所業を防げなかったことが悔やまれます。我が子の将来も考えられなかったのでしょうか。
今となっては後の祭りですが、犯人が、その人格にあまりにも不似合な信用される肩書を持って野放しされていました。ドイツにはこれらの性犯罪予備軍が事件を起こす前にケアされるシステムがあると一連の報道の中で語られています。
日本でも、性犯罪者及び性犯罪者予備軍から子供たちを守る仕組みは、どのようにしたら強化することができるのでしょうか。実際に、お子さんを通わせている学校に、そのような悪評を持つ“先生”や”教育関係者“が思い当たる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
現状ではそのような危険の兆候に対し、事前に防げる手立てがないのが、危険な現実です。
突然に将来を絶たれたリンさんの声を忘れてはならない
リンさんは真面目で人懐こく明るい子で、勉強もよく頑張る子だと、近所の人の評判でした。「学校大好き」が口癖で、覚えた日本語と漢字を使い、誰にでも手紙を出したそうです。
夢はツァーガイドで、「日本の友だちにベトナムを紹介したい」と、9歳の子にしてはとても立派な夢の持ち主でした。弟に歌って聞かせる歌が、日本語の子守歌であるなど、彼女が成長すれば、どんなに素晴らしい日本とベトナムの架け橋になったかしらと勿体なく、残念でなりません。
皆さまご存じのように、リンさんの魂を鎮めるために、彼女はベトナムで土葬されました。ベトナムにも、リンさんを悼む人があれほど多くおられたことに、悲しみが更に抑えられません。
リンさんのご冥福を心よりお祈り申し上げ、せめてこの深い悲しみ心に留め、遺族の方の心に寄り添いたいと思います。
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