2018年卒(現大学3年生)の就職活動が3月から始まって約3週間が経ちました。当事者を子に持つ親たちは、毎日のようにスーツに身を包んで出かけていく娘・息子にどう声をかけたらよいのか、戸惑う瞬間もあることでしょう。
ここ数年、学生を取り巻く採用環境は、人手不足感が極めて高い“売り手市場”。一方で、ほとんどの学生にとって就活は初めての経験であり、不安や悩みは尽きません。そんな中、親はいったい何を知り、何を支援すればよいのでしょうか。今年の動向を踏まえてお伝えします。
ポイント1:2018年卒戦線のキーワードは?
人手不足の現在、新卒の就活は空前の売り手市場。就職みらい研究所の「就職白書」によると、採用予定数を満たした企業の割合は2016年卒で48.3%、2017年卒で50.3%と、2年連続で半数程度にとどまっているのが実態です。
2018年卒については、会社説明会などが本格化する「採用広報活動開始」が3月、内々定が出る「採用選考活動開始」が6月と、いずれも前年を踏襲したスケジュールが敷かれていますが、各企業の実際の動きは、決して前年をなぞるようなものとは限りません。よりよい人材をより確実に確保するべく、これまでの採用活動を通じて学んだことを生かし、「カイゼン」を施してくるからです。
ここでは2つのキーワードを挙げて、具体的にご紹介したいと思います。
1つ目のキーワードは「多様性」。今、多くの企業が、グローバル競争における生き残りを賭け、多様な人材を活かすことで価値創造を実現する、「ダイバーシティ経営」に取り組んでいます。
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