一方の面接は、他の月より回答割合が高い月は、多い順に「6月」「5月」「4月」となっています。つまり、4月から面接が本格化する企業は少なからずあるものの、最大のピークは6月という予測です。内々定出しは「6月」に回答が集中しており、多くの学生が6月までは就活を継続することが推察されます。
3~4月に説明会に参加した後、4~6月の面接に臨むまでの間、大半の学生が「エントリーシート(ES)」を提出します。2017年卒者の平均提出枚数は16.23社(就職白書2017より)。昨年は多くの企業が3月末、4月末に締め切りを設けていました。計画的な作成を怠ってしまったために、提出期限直前に睡眠時間を削って対応した先輩たちもいるようです。
ES提出の他に、面接に臨むまでの行程として、適性検査の受検があります。2017年卒者の平均受検数は11.02社。自宅などで、Webテスト形式で受けられるものが年々増えていますが、公平性・信頼性担保などの観点から、「テストセンター」と呼ばれる外部会場での受検を求める企業も多くあります。
適性検査はその種類にもよりますが、1回あたり約1時間を要し、また外部会場の場合は、そこまでの往復の移動時間の確保も必要です。
ポイント3:面接前にもう1度設けられる”機会”とは?
さらに最近は、選考辞退防止・ミスマッチ回避の観点から、企業や職場に対する理解をさらに深める機会を、面接の手前でもう1段階設ける企業が増えています。
「座談会」「質問会」「面談」など、その呼び名はさまざまですが、共通しているのは、説明会や面接では聞けないけれど、本当は気になっていること、学生が内に秘めている不安点などを探り、それに関する情報を提供することで、不安を解消し動機を高めようというものです。
こうした動きは、学生にとっては情報収集の機会が増えるというプラス面も大きいのですが、就活中盤になっても、志望業界や自身のこだわりポイントなどがあいまいなままだと、必要以上に時間をとられてしまう可能性も否定できません。
このように、今の就活では、面接や内々定取得までの約3カ月の間に、いくつかのプロセスが、しかも複数企業で並行して進みます。時間のやりくりはもちろん、その間の費用も頭に入れておきたいところです。
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