住宅情報サイト「SUUMO」を筆頭に、さまざまなところから発表されている住みたい街ランキング。ただ、一概に“住みたい街”といっても、回答者の属性――学歴、年収、趣味など――によって傾向は変わってくるのではないか。
こうした疑問から、本連載でも以前から取り上げている「住みたい街調査」を、その後も多角的に集計している。
この調査は、三菱総合研究所が毎年行っている3万人調査「生活者市場予測システム」への追加調査として行ったもので(1都3県在住の20~40代男女1500人)、約2000の質問とのクロス集計が可能である。回答者の基本情報に関する質問だけでも100問以上あり、性別、年齢、学歴、年収、世帯類型、就業状況、雇用形態、住宅所有関係などさまざまな角度から集計ができるし、かつ簡単にクロス集計ができるのが大きなメリットである。
「住みたい街」は、学歴によって違う
今回、学歴を入れた集計をすると、住みたい街に大きく差が出てくることがわかった。
具体的に見ていこう。まず、4年制大学卒の男性が住みたい街は、1位が吉祥寺、2位が鎌倉、3位が新宿などとなり、7位に武蔵小杉が入るなど、一般的な住みたい街ランキングとよく似ている。
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