オフィスで「手書き」を快適にする文房具3選 文房具の達人が「技アリ」アイテムを指南

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1文字修正なら、感触的にはヘッドで「スッと撫でた」ぐらいのイメージ

実のところ一般的な修正テープの引き始めを重いと感じたことはなかったのだが、「MONO AIR」と比べると確かにテープの頭からギリギリッと抵抗があるように思う。ただ、そこから数㎝を引き続けるとテープを引く手の動きに勢いがつくため、一般的な修正テープの重さもさほど感じなくなるが、それでも「MONO AIR」の軽さは明白だ。

修正テープの使い方としてもっとも多いのが、1~2文字ちょっとの短距離の修正。引き始めから数ミリメートルまでの加速は特に重要な要素となる。文字修正とは自動車でいうゼロヨンレース(0~400メートル間の加速を競う超短距離レース)のようなもので、「MONO AIR」は軽快に短距離を駆け抜けるゼロヨンレーサーといえるだろう。

また、修正テープはテープ残量(供給リール側の残り)が少なくなると、どうしてもギア比の問題で引き心地が重くなる。もともとの引き抵抗が少ない「MONO AIR」の方が、最後までスムーズに使い切れるという道理もある。

秘密はリールの構造にあり!

では、どうして「MONO AIR」はこんなに滑らかなのか? それは、修正テープを切るためのリールの構造に秘密がある。

エアータッチシステムの構造。テコによりヘッドとロックが連動する
うっすらと「AIR」と印字された三角のクリアパーツが、エアータッチシステム

実は一般的な修正テープは、テープを送り出す供給リールにかかる抵抗で、テープを引っ張り切る仕組みになっているため、常にリールに負荷がかかるようになっている。トイレットペーパーのカバーを常時押さえつけながら、無理矢理ペーパーを引き出しているようなものだ。

一方「MONO AIR」は、ヘッドを紙に押しつけることで供給リールのロックを解除する新開発のエアータッチシステムを採用。これにより負荷をかけ続けることなく、滑らかにテープを送り出すことができる。

切るときは、紙からヘッドを離した瞬間にリールをロック。これでスパッとテープを切ることができるという仕組みだ。

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