筆者も企業幹部向けのメディアインタビュートレーニングの中で、上記のような質問を問いかけるが、インタビューを成功させるカギはなんといっても準備と練習だ。想定される質問をできるかぎり挙げ、それに対する答えを用意しておく。その際、結論(核となる答え)を冒頭に答えて、その根拠や理由、具体的事例を続ける話法が効果的だ。つまり、「私の強みは〇〇〇です。なぜなら、×××だからです。たとえば、△△△」といった形だと、話を簡潔にまとめられる。
きっちりと結論を最初に答えるためには、やはり、ある程度の想定回答を頭の中に描いておく必要はあるだろう。すべての質問を想定し、回答を用意しておくのはムリだとしても、できるだけ多くのパターンを用意しておけば、類似の質問は何とか用意した答えに結びつけて切り抜けられることも多い。つまり、インタビューとは、できるだけ多くの「模範解答」のバケツを用意しておき、どの質問をどのバケツに入れるのかを瞬時に判断する瞬発力を試される場ともいえる。
コミュニケーションの裏技
それでは、インタビューをぶっちぎりで突破するコミュニケーションの裏技をここで一気にご紹介しよう。
見出し言葉を用意しよう
印象に残らないのど越しのいい、当たり障りのない言葉ではなく、聞く人に印象付ける「強い見出し言葉」を用意しておこう。釣り針のように相手の関心をキャッチし、その記憶に残る、自分だけの「キャッチフレーズ」で差別化ポイント、強みを表現してみよう。
勝負カラーで臨め
日本では地味なリクルートスーツが一般的で、ライバルと差をつけるのは難しいが、衣服も個性の一部だ。特に、「勝負服」の「色」には重要な意味がある。人材紹介会社キャリアビルダー社が2013年に人事部の担当者に対して行った調査によると、オススメの服の色は青が23%、黒が15%と最も高かった。衣服の色にはそれぞれ与える印象があり、黒は「リーダーシップ」、青は「チームプレーヤー」、グレーは「ロジカル・分析的」、白は「しっかりとまとまった」、茶色は「頼れる」、赤色は「パワー」なのだという。
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