今こそ振り返りたい「東芝経営者」の根本問題

会社を滅ぼす「オレ様」との付き合い方とは?

「オレ様系」の人にはどう対処するのがいいのか(撮影:梅谷秀司)

究極のナルシストともいえるドナルド・トランプ米大統領によって世界中が翻弄されている。しかし、よく考えてみれば企業経営者や出世していく上司には、このナルシストタイプは少なくない。最近は、若手の間にも増えているという。本稿では、この厄介な「オレ様系」の人たちにどう対応していけばいいのかについて考えてみたい。

「オレ様」的なにおいがプンプン

筆者は新聞社の経済部記者時代、電機業界を担当していたが、その時、最もよく足を運んでいた企業が東芝だった。同社では年に1度、記者懇親会を行っており、浜松町の本社ビルの最上階にある会議場などに食事を用意し、役員と記者が立食式で懇談する。そこで初めて会ったのが、今回の不祥事の元凶ともいわれている西田厚聰氏だった。

当時はまだ常務で、何を話したのかもあまり覚えていないのだが、最近、名刺を整理していたところ、その名刺にだけ、大きく「×マーク」が書いてあった。さまざまな経営者に会ってきたが、名刺に×を付けたのは後にも先にも彼だけ。至極、横柄で、バカにした態度をとられたことによほど腹を立てていたのだろう。

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電機メーカーの役員の方々は基本的にはまじめなエンジニアタイプが多く、好感を持てる人が大半だったのだが、彼に限っては「オレ様」的なにおいがプンプンした。その後、後任の佐々木氏との確執を自ら週刊誌にリークしたり、財界進出に異様にこだわり、とにかく、目立ちたがり、注目を集めたがるエピソードなどを頻繁に耳にするにつれ、「自分大好き」な経営者の1人なのだろうと容易に想像できた。

そんな彼にくぎを刺す人はいないのか、と問うても、関係者は苦笑いをするばかり。自らの名誉を優先し、会社を私物化するようなトップに眉をひそめながら、誰も「暴走」を止めることができなかった。その会社はまさに今、解体の危機にある。

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