トランプ熱烈支持者とは、いったい誰なのか

地方に住む白人・非知識者層が覚醒した

トランプ一家は、国民の敬愛を集める存在になるのだろうか(写真:UPI/amanaimages)

世界を震撼させる、まさかの結果となった米大統領選。確固たる政策も実績もないトランプを勝利に導いたのは、現状に不満を抱く人々の「怒り」と「恐怖」を煽り、人間の本能的防御メカニズムを惹起するという原始的かつ巧妙な手法だった。

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一言でいえば、「理」で攻めたクリントンが「情」のトランプに負けたということになる。これはまさに英国のEU離脱と同じ構図であるが、トランプの「黒魔術コミュ力」がなければ、ここまでの破壊力を持つことはなかったはずだ。サイレントマジョリティだったはずの非知識白人層を覚醒させ、トランピアン(トランプ支持者)として逆襲に駆り立てたものとは一体何だったのだろうか。

過去にも過激派はいたが・・・

トランピアンとは誰なのか。統計上、共通項として表れるのが地方に住む「白人」「非知識者層」という特徴だ。必ずしも、失業者や困窮者ということではなく、比較的経済的に恵まれた人も多い。この共通項をベースとして、「ヒラリーが嫌い」「女性大統領は嫌だ」「銃規制反対」「移民反対」「中絶反対」「共和党支持」「LGBTに反感」「キリスト教原理主義」「マイノリティに対する差別意識」などのスイッチを持つ人を次々と取り込んでいったと考えられる。

こういった排外主義、保守主義を強く押し出した政治家は別にトランプが初めてというわけではない。過去にも共和党からパット・ブキャナンやサラ・ペイリンといった超タカ派が過激な説を唱えて大統領や副大統領を目指したが、主流派になることはなかった。

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