やっぱりGoogleは面白い!
仲:企業文化とか制度作りで参考にしている会社はありますか?
福島: やっぱりGoogleは面白い。Googleは検索エンジンの会社だけど、GmailとかGoogle map とかYouTubeとか入れましたよね。短期的に見たら、なんで今そんなサービスやるんだって切り捨てられそうな選択だけど、結局、今、すごく伸びている。YouTubeを買ったときは批判されたりもしていたけど、今では黒字になって、ものすごい数の人が動画をアップしている。30年先を見て、経営しているなと思いますね。「業務時間の20%は好きなことやる」というルールは、将来を考えた経営から出てくるものだと思います。
仲:そうですよね、じゃあそういうルール入れたいとか思います?
福島:今、20%業務時間削ったらやばいですけどね(笑)。でもスタートアップの会社って夜も朝もなく働いている印象を持たれがちですけど、うちは9時半に始まって、8時くらいにはみんな帰ります。夜遅くまでやったからって成果はあまり変わらないんですよね。
仲:全社会議とかするの?
福島:3カ月に1回、経営のことを皆で考える会議がありますね。大きい流れを全員で話し会っていくみたいな。結構スピリチュアルな感じですけど。そこで言うのは、かなり抽象的な話です。たとえば、「Gunosyはテクノロジーを使って情報を簡単に取得できるようにする」とかですね。その会議のとき以外はそういう話はしないです。考えごとが多すぎると、集中力が分散されちゃうからダメですね。だから、あんまり考えないことも大事なのかなって思います。
タレント性じゃなく、サービスで勝負
仲:さっきGoogleは30年後を考えていると言っていたけど、福島君の目指すところは?
福島:まあ30年後を考えた経営するというのは、まだ僕にとっては、だいぶ先の話です。でもGoogleは、経営判断以前に、技術であっと言わせている。そこは目指すところですね。Google glassだって、やっぱり出れば皆びっくりするし、見てみたいって思わせるじゃないですか。そういうサービスをほかの会社に先に出されるのは絶対嫌だなって思いますね。自分たちの会社がいちばん最初に出したいですよね、
仲:30年後を見据える、ってスゴイ話だよね。福島さん、今何歳だっけ?
福島:25歳です。
仲:飲み会とか行く時間ないよね?
福島:行かないですね。時間もったいないし。そもそもスタートアップの起業家たちの集まりとか、飲み会にも行きませんね。
仲:そこが福島さんは面白い。彗星のごとく現れたって感じがします。
福島:いやあ……。
仲:少し前にも起業家ブームってあったけど、メディアで見ていたイメージだと、社長のタレント性が強いってイメージじゃない。福島さんとかサービスで勝負しているでしょ、自分たちのタレント性じゃなくて。“ヒルズ族”とか注目されていたときは、中学生とか高校生くらいだったじゃない。どう思っていました?
福島:そうですね……、すごい人たちだなっていうあこがれはありましたかね。仲さんは?
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