万が一に備える「バックアップ」は元データ含め3つが基本のなぜ、《「3-2-1」の原則は知ってる?「3-2-1-1-0」ならさらに安心》何が違うのか

バックアップは1つ取っておけば安心と思っていませんか?(写真:「paradax / PIXTA」)
DXの加速とクラウドサービスの全面的な普及により、企業が扱うデータ量が増加し続けると同時に、その価値はかつてないほど高まっています。一方で、悪質化するランサムウェア攻撃や内部不正、人為的ミスによるデータ消失のリスクは、事業継続を脅かす深刻な経営課題となっています。

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単にデータをコピーしておくだけの旧来のバックアップでは、現代の脅威から企業を守りきることはできません。
オンプレミスとクラウドが混在する複雑なIT環境において、いかにしてデータを安全かつ確実に保護し、万一の際に迅速に事業を復旧させるか。今回は、企業が保有するデータのバックアップについて解説します。
バックアップ最初の一歩「3-2-1バックアップ」
世界中の企業が保有・管理するデータ量は、爆発的に増加しています。全世界で生成されるデータ量は、2020年に64ZB(ゼタバイト)でしたが、コロナ禍を機に激増し、2025年には175~200ZBになると予測されているのです。1ZBは1兆GBという途方もないデータ量です。
しかも、今後IoTやAI、動画、リアルタイムデータの活用が広がるにつれ、さらに指数関数的に増え続けると考えられています。そして、この企業が持つデータはサイバー犯罪者のターゲットになっています。
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