ホリエモン絶賛!「グノシー」創業者のホンネ "名物スタートアッパー"は普通に就職予定だった?

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IT・ネットの業界に限らず、若くて元気な起業家達が、「スタートアッパー」として世間で注目を集めている。この流れを象徴するひとりが、仲暁子氏だ。ゴールドマン・サックスに入社した後、Facebook Japanに初期メンバーとして参加。その後、Facebookを活用したソーシャルリクルーティングサービス『Wantedly』を展開。大企業→スタートアップとキャリアを進めた仲氏が注目のスタートアッパーと対談するのが本連載。彼らはどのような価値観を持って、起業へと踏み切ったのだろうか。知られていないホンネを探る。
第1回は、「Gunosy」を立ち上げた福島良典さん。まだ弱冠25歳、グノシーのサービスを立ち上げたのはまだ大学院生時代のことだった。 「Gunosy」 は、TwitterやFacebook、はてなブックマークのアカウントからその人の興味を分析し、ユーザーに合った記事を厳選して届けてくれる、その選び方が的確なうえ、メールで毎朝届くシンプルなサービスが評判を呼び、利用者が爆発的に増えている。あのホリエモンも絶賛し、「一緒に仕事をしよう」と声をかけたと言われている。今、注目のパーソナルWEBマガジンサービスだ。

実は普通に就職を考えていた

:私自身、大企業とスタートアップの両方を経験して、スタートアップのダイナミズムに魅了されたひとりです。若い人たちがこれからさらに多様化するであろうキャリアを考えて行くきっかけとして、実際にスタートアップで働く人の話を聞きながら、スタートアップが選ばれる理由について探っていきたいと思っています。第1回目ということで、Gunosyの福島さんにお願いしました。よろしくお願いします!

福島:どうも。よろしくお願いします。

: Gunosyは大学在学中に立ち上げたんですよね? 経緯を少し紹介してもらえますか。

福島:大学院で研究していたとき、同級生3人で開発しました。2011年11月からサービスを始めましたが、大学院卒業前に、やっぱりこのまま続けたいと思って、2012年の11月に法人化しました。3人で話していたときに、「最近SNSとかツイッターとか疲れるよね?」という話になって、「じゃあ、疲れないものを作るか」というのが始まりですね。それから2カ月くらいで作りました。

:2カ月! すごい! それじゃあ、福島くんと共同ファウンダーの2人は、就職活動なんて……。

福島:就活、していましたね(笑)。当初は普通に就職しようかと思っていました。実はGunosyを起業にするつもりはなかったのです。自分たちでおカネを出し合って低コストでやっていました。それに研究室の先輩とかは普通に就職していく人が多かったんですよ。一応、就活をして内定をいただくことはできましたが、就職はしませんでした。

:そうとう有名な企業から内定をもらったよね。どうして就職をしなかったの?

福島:いちばんは、Gunosyのサービスが伸びていて、ユーザーも増えてきていたことですね。君らが卒業したらこのサービスはどうするの?と、ユーザーの人たちの声も大きくなってきていました。そういう声を聞くうちに、僕らはきちんと使えるものを作ったんだという実感が湧いてきて、やっぱり続けていきたいと思うようになりました。

:なるほど。内定断って、起業するって言ったときの周りの反応は?

福島:まあ……、は? どうしたの? みたいな反応はありましたね(笑)親も「そっか」みたいな。

:え!? それだけ!? 理解あるんだね(笑)。

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