ホリエモン絶賛!「グノシー」創業者のホンネ "名物スタートアッパー"は普通に就職予定だった?

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福島:いや……そもそもIT系の会社に行くという時点で、それどこ?みたいな反応だったので(笑)。だからもうどっちにしても変わらなかったと思います。やっぱり親の世代は、ソニーとかホンダとかトヨタとか有名な大企業が好きなんですよ。僕が行きたいと思っていたIT系の企業は、業績いいけど、親からすると何をやっているのかわからないのでしょうね。でも、会社の決算とかちゃんと読んでいる? 大手だって安泰じゃないところもあるよ?とは言いましたね。

:あ、そういう話はしたんだ。数字を説明したり。

福島:そうですね。会社の業績を見たときに、全然伸びてない会社って、入社したら仕事がどんどんなくなっていくと思います。伸びていた会社っていうのは、優秀な人がいて、そういう人たちが重要な仕事を取ってきて、それを任されていくと思うんですけど、その後に続く新しい仕事が生まれてこない会社には、若い人がいくべきじゃないのかなと思いますね。

大企業に行った同期? いいなあって

:いざ、会社を始めるとなって不安はなかったですか?

福島:うーん、やっぱりその先の人生ですね。

:ハハハ、ピュアだね! 実際、卒業して会社を始めて苦労したこととかはありますか?

福島良典(ふくしま・よしのり)
1988年生まれ。株式会社Gunosy 代表取締役CEO。東京大学工学研究科システム創成専攻在学中に同大学院の関喜史、吉田宏司と『Gunosy』を開発し、サービスを開始。2011年11月にGunosyを法人化。現在は、事業全体の統括、エンジニアとしてアルゴリズムの設計などを担当。

福島:いちばん苦労したのは、3人とも社会人経験なかったこと。学生時代のエンジニアのアルバイトくらいしか知らなかったので。会社を経営するとなると、当然ですが、エンジニアとしての仕事と全然、違うなあって感じさせられました。アルバイトでエンジニアをやっているときは、自然と仕事が降ってきて、それを集中してこなせばよかった。けど、仕事を回すうえでの仕組みを作っていくという工程を、どう作ればいいのかわからなかったのが苦労したところですね。仲さんはどうですか?

:それは同じく苦労しましたね。私の場合、アルバイトでいうと、学生ベンチャーで働いた経験はあったけど、主に企画営業とかしてたなぁ。しかも、全然、リーダーシップなくて(笑)。私もプレーヤーとして何かを作るのが好きでしたね。新卒で就職してからは営業でしたが、今、役に立っているのは大企業で働いた経験よりは学生時代にベンチャーで七転八倒した経験ですね。福島さんは起業家だけど社会人1年目でもあるよね? 就職した同級生とかと交流とかありますか?

福島:それは結構ありますね。内定先で一緒だった人たちとは会っています。

:話していて、感じるところはあります?

福島:いいなあ……って。

:え!? 本当に!? 大企業よりスタートアップっていうこの連載のコンセプトが覆る(笑)。

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