どうしたらスタートアップで成功できますか

【キャリア相談 Vol.4】

何かにつけ不確実性の高い現代。一生安泰の仕事も、未来永劫つぶれない企業も存在しない。自分の仕事に明日があるのか――それをつねに考えておかないといけない時代だ。 この連載では、悩めるビジネスパーソンからのキャリア相談を募集。外資系金融、コンサル、ライブドア、企業再生コンサルなどを渡り歩き、数多くの業界やスタートアップに精通する塩野誠・経営共創基盤(IGPI)パートナーに、実践的なアドバイスをしてもらう。

【Vol.4】どうしたらスタートアップで成功できますか?
いつも楽しく連載を読んでおります。現在、東京の大学に通う3年生です。
就活を始めるにあたり、情報収集に励んでいたところ、塩野さんが書かれた『リアルスタートアップ』に出会い、大変興味深く拝読しました。
とくに印象的だったのが、後半部に掲載されていた、シンクランチ(ソーシャルランチを営むベンチャー)の福山誠社長と、上村康太副社長のインタビューです。しかも最近、シンクランチが見事にイグジットを果たしたことをニュースで知りました。私と同じ20代の若者が、なぜ成功できたのかについて、とても興味があります。
そこで、スタートアップに詳しい塩野さんにお伺いしたいのですが、現在のビジネス界で成功するスタートアップに共通する要素はありますでしょうか。どういう業界、どんな人材が成功しやすいのでしょうか。過去のベンチャーとは成功の法則が変わってきているのでしょうか。
また、シンクランチは、上場ではなく、事業売却という形でイグジットしましたが、こうしたケースはこれから増えてくるのでしょうか。
そして最後に、私のように、将来的に起業をしたい意欲がある若者は、20代でどういった業種や会社で働くのがお勧めでしょうか。
質問がてんこもりで恐縮ですが、アドバイスをいただければ幸いに存じます。
(21歳・男・学生)

意識に天と地の差がある

こんにちは、今年も残すところ、あとわずかとなってきました。今回は就職活動中の学生の方からご質問をいただいています。12月に入って就職活動に本腰を入れられた学生の方々も多いのではないでしょうか?

質問者の方は拙著の『リアルスタートアップ』について言及されていますが、筆者がこの本を通して学生や20代の方々にお伝えしたかったメッセージは「起業しようが、会社に勤めていようが、ビジネスをつくり出せる人が生き残っていく」ということです。

たとえば昨今のニュースで見聞きするように、自分の勤める会社で人員削減が行われたときに、今まで自分の会社がどのように収益を上げ、どのように社員に給与を支払っていたかもわからない人と比べて、起業の経験のある人や社内でビジネスを立ち上げた経験をした人では、社外に放り出されるときの意識の差に天と地ほどの開きがあります。

ビジネスを立ち上げた経験がある人ならば、今まで培ったリソースを用いて独立を考えたり、他社に新規ビジネスの提案をするといった発想にもなりますが、そんな経験がない人や、会社での分断化された業務しか知らない人は右往左往するしかありません。

次ページシンクランチが成功したワケ
キャリア・教育の人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • Amazon週間ビジネス・経済書ランキング
  • ミセス・パンプキンの人生相談室
  • 「非会社員」の知られざる稼ぎ方
  • カラダとおカネのよもやま話
トレンドライブラリーAD
  • コメント
  • facebook
-

コメント投稿に関する規則(ガイドライン)を遵守し、内容に責任をもってご投稿ください。

ログインしてコメントを書く(400文字以内)
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
電池開発でノーベル化学賞<br>吉野彰氏が示した「危機感」

受賞会見とともに、リチウムイオン電池の開発の歴史と当事者の労苦を振り返る。世界の先頭を走ってきた日本も、今後および次世代型の市場では優位性が脅かされつつある。吉野氏率いる全固体電池開発プロジェクトに巻き返しの期待がかかる。