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13歳でクビになった体験
奥田:小学校4年生から中学1年まで父の仕事の都合で、ドイツに住んでいました。そこで、終身雇用が当たり前じゃないということを肌で感じていたからだと思います。世間で「終身雇用は崩壊」と言われていても、それを頭だけで理解している人と、肌で感じ取っている人とでは、実は結構感覚が違うのではないかと思います。僕の場合は、13歳のときにクビになるという体験をしたのが大きいかもしれません。
仲:え!? 13歳でクビ? どういうことですか?
奥田:サッカー選手を目指していたと言いましたけど、ドイツにいたときに、ブンデスリーガというプロサッカーリーグのあるジュニアチームに入りました。トップクラスのジュニアチームに入れたのはよかったのですが、次の年に入る直前に呼び出されて言われました。「君は明日から来なくていいよ」って。1年で結果を出せなければ、追いだされてしまうわけです。リストラです。まだ13歳ですよ? そうとうショックでしたね。
仲:なるほど。それは、ショックな体験ですね。私、サッカーは詳しくないのですが、日本の部活の場合、一度入れば、レギュラーにはなれなくてもクビになるということはないですよね。逆に、もっとレベルの高いところでやりたいとか、自分を活かせる環境でやりたいとか思っても、もうそこでやるしかない、という面もあるかもしれませんが。クビになったら、別のチームに入ることはできるんですか?
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