スタートアップはベテランも必要
奥田:そうですね。Rettyなんか、社員の中で28歳の僕がいちばん若いですよ。スタートアップはどうしても、学生ベンチャーとか若い人のほうにメディアの注目が集まりがちですが、サービスの種類や、スタートアップのフェーズによって、経験のある人材も必要だと思います。先日、聞いたところでは、実際、アメリカの起業家も平均年齢を出してみたら40歳くらいだったそうですね。
仲:そうですね、私自身も少し前まで若い人材が必要だと思っていたのですが、最近、その考え方が少し変わってきました。2人目に対談した、次世代モビリティ「WHILL」を開発しているWHILLの新しいメンバーは、60歳を超えている前輪のスペシャリストだと聞いて、本当にびっくりしました。勢いも大事ですが、精神的にも安定していて、奥田さんみたいに会社で積み重ねた経験もあり、リスクマネジメントを落ちついて考えられるような人が、これからスタートアップにもっと参加してくれるといいと思っています。
奥田さんくらいの年齢の人で、飛び出た人と、実は飛び出たいんだけれど、と言いながら悶々と悩んで残っている人の違いは、どこにあると思いますか?
奥田:やはり、大企業の名前が格好いいと思っている人も、多いのではないでしょうか。あとは、スタートアップに触れる機会が少ないのです。自分の場合も、気軽にランチに行ったことがきっかけになりました。もっと企業で働く人たちが、スタートアップに触れられる機会があれば、もっと飛び込むチャンスが広がると思いますね。
実際、2~3年目の若い人なら「将来、悩んでいるんです」っていろいろな人に相談できますけど、僕みたいに28歳も過ぎてくると、ちょっと言えないですし(笑)。
仲:そうかもしれないですね。中堅と言われる世代の人たちにも、スタートアップに触れられる機会がもっと増えれば、お互いチャンスが広がりますね。今日の奥田さんの話は、きっとモヤモヤしている人たちの後押しになると思います! ありがとうございました。
(撮影:梅谷 秀司)
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