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「13歳でクビになった」から強くなれた グルメサイト「Retty」 奥田健太CFO(下)

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  • 仲 暁子 ウォンテッドリー株式会社代表取締役CEO
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スタートアップはベテランも必要

奥田:そうですね。Rettyなんか、社員の中で28歳の僕がいちばん若いですよ。スタートアップはどうしても、学生ベンチャーとか若い人のほうにメディアの注目が集まりがちですが、サービスの種類や、スタートアップのフェーズによって、経験のある人材も必要だと思います。先日、聞いたところでは、実際、アメリカの起業家も平均年齢を出してみたら40歳くらいだったそうですね。

:そうですね、私自身も少し前まで若い人材が必要だと思っていたのですが、最近、その考え方が少し変わってきました。2人目に対談した、次世代モビリティ「WHILL」を開発しているWHILLの新しいメンバーは、60歳を超えている前輪のスペシャリストだと聞いて、本当にびっくりしました。勢いも大事ですが、精神的にも安定していて、奥田さんみたいに会社で積み重ねた経験もあり、リスクマネジメントを落ちついて考えられるような人が、これからスタートアップにもっと参加してくれるといいと思っています。

奥田さんくらいの年齢の人で、飛び出た人と、実は飛び出たいんだけれど、と言いながら悶々と悩んで残っている人の違いは、どこにあると思いますか?

奥田:やはり、大企業の名前が格好いいと思っている人も、多いのではないでしょうか。あとは、スタートアップに触れる機会が少ないのです。自分の場合も、気軽にランチに行ったことがきっかけになりました。もっと企業で働く人たちが、スタートアップに触れられる機会があれば、もっと飛び込むチャンスが広がると思いますね。

実際、2~3年目の若い人なら「将来、悩んでいるんです」っていろいろな人に相談できますけど、僕みたいに28歳も過ぎてくると、ちょっと言えないですし(笑)。

:そうかもしれないですね。中堅と言われる世代の人たちにも、スタートアップに触れられる機会がもっと増えれば、お互いチャンスが広がりますね。今日の奥田さんの話は、きっとモヤモヤしている人たちの後押しになると思います! ありがとうございました。

 奥田さんは、弊社のサービスでもあるWantedlyを利用して転職されたということもあり、Wantedly関連の取材でもよくご協力いただいていました。実際にお会いして、きちんとお話するのは今回が初めてだったのですが、着実に自分の人生をコントロールしている安定感や、物腰の柔らかな姿勢と同時に、ここはというタイミングでしっかりリスクをとってcomfortable zoneから飛び出すboldnessを感じました。子供の頃のサッカーリーグのお話を聞いて、そういう経験あっての、今の奥田さんがあるのだな、と実感しました。
 これまでお話をたくさんの方々に伺ってきましたが、奥田さんのお話が、いわゆる大企業で働かれている方々には、最も参考になるのではないかと思っています。奥田さんのような優秀な方々が、歴史の浅いスタートアップ業界やウェブ業界により多く移動してくることで、日本全体の生産性が大きく底上げされのではないでしょうか。
 この取材をしたのが夏の終わりで、12月に入ったつい最近、Rettyは3.3億円という比較的大型の資金調達を発表しました。奥田さんの活躍が背後にある気がします。Rettyや奥田さんの今後の展開が、とても楽しみです。

(撮影:梅谷 秀司)

 

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