伊勢丹、ビームスも惚れた27歳の“超新星” 新世代リーダー Origami(オリガミ)CEO 康井義貴
幼少期を海外で過ごす
――オリガミを立ち上げた背景を教えてください。
私はカナダのトロントで生まれ、トロントと米国ニューヨークで育ち、日本に帰国したのは11歳のときでした。その後も、シドニー(オーストラリア)で学んだり、ニューヨークやシリコンバレーで働いたりと、転々としてきました。ECにはもともと興味があり、16歳のときにeコマースのビジネスを始めたのがきっかけです。
19歳からは投資活動も始め、プライベート・エクイティ・ファンドで投資分析に携わり、その後はリーマン・ブラザーズのM&Aアドバイザリーの仕事などを経て、昨年まで米国、日本、中国の3拠点で投資を行うドール・キャピタル・マネジメント(DCM)というシリコンバレーのベンチャーキャピタルに勤めていました。
そのときに感じていたのが、日本のベンチャーにはなかなか投資がしにくいということです。日本での投資先には、「ポケラボ」(ソーシャルゲーム開発)など、昨年、グリーに138億円で買収された会社もありましたが、相対的に見れば米国や中国に投資したほうが合理的という判断がなされることが多い。もっと日本から世界へ発展するビジネスがあればいいと思うようになり、「それなら自分で始めればいいじゃないか」とオリガミを立ち上げました。
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