伊勢丹、ビームスも惚れた27歳の“超新星”

新世代リーダー Origami(オリガミ)CEO 康井義貴

康井 義貴
origami(オリガミ) CEO
康井 義貴 氏
1985年、トロント生まれ。トロント、ニューヨークで育ち、高校生(16歳)の時にeコマースビジネスを立ち上げる。その後、シドニー大学、早稲田大学卒業後に米国大手投資銀行リーマンブラザーズでM&Aアドバイザリー業務を経験。シリコンバレーのベンチャーキャピタル「DCM(ドール・キャピタル・マネジメント)」では米国、日本、中国でスタートアップ企業への投資を手掛けた。12年、Origamiを設立しeコマースの革新を狙う。
今年4月、スマートフォンで買い物ができるモバイルEC(電子商取引)プラットフォーム「Origami(オリガミ)」が始動した。蔦屋書店をはじめ、BEAMS(ビームス)、伊勢丹、吉田カバンなど数々の有名ブランドが出店する話題のサービスだ。
オリガミに並ぶのはファッションに優れた衣料やバッグ、雑貨などの商品画像。商品をその場で購入したり、ショップをフォローして情報を得たり、フェイスブックと連携して友人のオススメ商品をチェックすることもできる。既存の通販サイトのように目当ての商品を検索して購入するのではなく、あたかもファッション雑誌を眺めるように商品を探し、目にとまった商品をその場で購入できる仕組みと言えるだろう。
サービス開始に当たり、オリガミはKDDIとデジタル・アドバタイジング・コンソーシアム(DAC)から合計5億円の出資を受け、業務提携を結んだ。スタートアップ企業としては異例のケースだ。そんなオリガミを率いるのが康井義貴代表取締役CEO。トロント生まれの27歳で、米国のリーマン・ブラザーズやベンチャーキャピタルに勤務するなど海外経験が長い人物である。海外、特に米国で鍛え上げられた若き超新星は、ECの世界でいかなるイノベーションを目指すのか。

幼少期を海外で過ごす

――オリガミを立ち上げた背景を教えてください。

私はカナダのトロントで生まれ、トロントと米国ニューヨークで育ち、日本に帰国したのは11歳のときでした。その後も、シドニー(オーストラリア)で学んだり、ニューヨークやシリコンバレーで働いたりと、転々としてきました。ECにはもともと興味があり、16歳のときにeコマースのビジネスを始めたのがきっかけです。

19歳からは投資活動も始め、プライベート・エクイティ・ファンドで投資分析に携わり、その後はリーマン・ブラザーズのM&Aアドバイザリーの仕事などを経て、昨年まで米国、日本、中国の3拠点で投資を行うドール・キャピタル・マネジメント(DCM)というシリコンバレーのベンチャーキャピタルに勤めていました。

そのときに感じていたのが、日本のベンチャーにはなかなか投資がしにくいということです。日本での投資先には、「ポケラボ」(ソーシャルゲーム開発)など、昨年、グリーに138億円で買収された会社もありましたが、相対的に見れば米国や中国に投資したほうが合理的という判断がなされることが多い。もっと日本から世界へ発展するビジネスがあればいいと思うようになり、「それなら自分で始めればいいじゃないか」とオリガミを立ち上げました。

次ページモバイルコマースを選んだのはなぜ?
キャリア・教育の人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 若者のための経済学
  • 最新の週刊東洋経済
  • 晩婚さんいらっしゃい!
  • 仲人はミタ-婚活現場からのリアルボイス-
トレンドライブラリーAD
  • コメント
  • facebook
-

コメント投稿に関する規則(ガイドライン)を遵守し、内容に責任をもってご投稿ください。

ログインしてコメントを書く(400文字以内)
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
子どもの命を守る<br>続発する虐待死、その真因を探る

子どもをめぐる悲惨な事件が後を絶たない。親からの虐待、保育園事故、不慮の事故……。子どもの命の危険とその解消策を検証した。長時間労働が深刻な児童相談所の実態、低賃金・高賃金の保育園など保育士の処遇に関する独自調査も。