伊勢丹、ビームスも惚れた27歳の“超新星”

新世代リーダー Origami(オリガミ)CEO 康井義貴

この点、オリガミはネットワークモデルなので、ブランドの横並びが存在しません。つまり、あるユーザーが、高級ブランドが好みなら、そうしたブランドだけをフォローすればいい。ガジェットが好きなら、その情報だけを入手することができます。ツイッターと同じで、個々人がネットワークの範囲を決めることができるので、ブランド側は商品がどこに並ぶのか、といったことを意識する必要がありません。

また、既存のサービスは出店費用が高く、eコマースを始めたがゆえに実店舗がショールーム化してしまうといった問題もありました。オリガミは初期費用や月額費用が無料で利用でき、商品が売れてはじめて支払いが発生するレベニューシェア型モデルです。また、実店舗と連携するさまざまな機能も、今後、リリースしていきます。こうした点を各ブランドに丁寧に説明すると、大半のブランドが出店してくれました。

――チームはどんなメンバーで構成されていますか。

インターンも含めて日本は15人、ニューヨークは5人態勢です。私も行ったり来たりしていますが、インターネットのサービスなので、米国や日本というのはあまり関係ないかもしれません。社内のコミュニケーションは英語ですし、ロケーションに縛られないようにしています。

チームのメンバーの背景はバラバラですが、これも人とのつながりです。たとえば、投資家時代から知り合いだったのが、技術分野を統括する野澤貴です。野澤も学生時代から会社を経営していて、ネイキッドテクノロジー(携帯アプリの開発支援会社)を共同創業し、ミクシィ次期社長の朝倉祐介さんらとともにミクシィに売却しています。ビジネス開発統括のマックス・マッキーは、共通の友人がMBA時代のクラスメートだ、と紹介してくれました。彼はM&Aの弁護士でしたが、ファッションブランドのコンサルティングやレコードレーベルも立ち上げており、実際に会って話しているうちに意気投合したんです。

そのほかにも、LINEの立ち上げを経験したメンバーや、シリコンバレーのトップエンジニアを米国より採用しています。また、日本では高度なデザインができて、かつ、コードもかけるマルチなデザイナーは希少ですが、投資家時代からずっと気になっていたデザイナーを口説いて参画してもらいました。

CEOとして最も大切な役割は、有能な人を採用してくることだと思っています。さらには、しっかり資金を調達し、そして大きな仕事やアライアンスをつくること。この3つに尽きると思っています。

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