福島:そう思いますよ。だから、「勉強したほうがいい」というのは、選択肢を持てるかどうかということにつながると思います。勉強していなかったら選択肢持てません。自分の場合は、それが技術を磨くことでしたけど、もちろんそれは人それぞれだと思います。学校の勉強じゃなくてもいいんですけど、なにかスキルを磨いて選択肢を持てることが大事ですよね。アメリカ人なんか、「俺はこれができる、これをやらせてくれ」と、しっかりアピールしてくるなと思います。実際は大したスキルなくてもね(笑)
仲:それ思いますね。彼らは主張するのがうまいよね。
福島:そういう主張ができるのは大事ですよね。自分はこういうポジションがやりたいとか、この仕事をやらせてくれってはっきり言いますからね。
選択肢を持ち続けられるようにする
仲:学生に限らず、キャリアを積んでいくうえで大事なことってなんだろうね。
福島:やっぱり自分が選択肢を持ち続けられるようにするためには、何をしたらいいかを考えることじゃないですか。エンジニアは特にそう。日本はエンジニアのレベルがすごく高いのに、自分のやりたいことをやりすぎて損しているところもあると思います。
仲:え? 自分のやりたいことをやりすぎて損している?
福島:自分だけが満足するもの作っちゃって、サービスができたら全然、受けないって、すごくもったいないですよね。もうちょっと「市場に何が求められるのか」を意識したほうがいいかな、と思いますね。もちろんそれができている人たちもいっぱいいるので、偉そうな言い方に聞こえるかもしれないけど。市場ってユーザーだけでなく、雇い手も含めて見てほしい。日本はエンジニアの地位が低いなんて言われています。もちろん、雇い手サイドの責任もあるけど、エンジニア側にも責任があると思います。自分にどういうことが求められているのかを意識すれば、そういったことも変わっていくんじゃないかな。
仲:確かに。ユーザーという市場を意識するだけじゃなくて、自分自身を見て、自分が売れるものは何かを考えたほうがいいってことだよね。
福島:そうですね。やっぱりつまらない製品作っちゃったら、結局、自分の評価に帰ってきてしまうと思います。急成長を遂げたDeNAさんとかGREEさんのエンジニアは、技術もすごいけど、それ以前に数字に対する意識とか、サービスをどうよくするかという意識が高い。ユーザーとしっかり向き合っていると思いますね。
仲:ネットは人数多すぎないほうがいいのかもしれないよね。
福島:そこがネットのよいところだと思いますね。究極では、ひとりでFacebookみたいなサービスが作れるわけですからね。
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