デキないオトコが「専門性」を持ちたがるワケ 専門性より大事な新「読み書き算盤」とは?

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「海外で仕事をしたいんですが、英語が出来ないんです」
「ばりばりと資料を作りたいんですが、パワポやエクセルがうまく使えないんです」
「コンサルの『会計的思考』を身に付けたいので、まずは簿記3級から始めないと……」

専門性は、仕事をしながら身に付けるもの

○○を習得していないから、やりたい仕事ができない。DFDNオトコは、「英語・IT・会計」を「自分ができない理由」にしがち。デキるひとは「できない理由」にしない。こうしたスキルは、やりたい仕事に挑戦した結果、仕事をしながら身に付けていこうと考える。ここが、デキるかデキないかの分岐点のようです。

では、デキる人が考える「読み書きそろばん」とは何でしょうか。

(写真:Monet / Adobe stock)

読み→コミュニケーション
 書き→デザイン
 そろばん→経営的な視点

デキるひとは、やりたいコトを実現するために、周りに想いを伝えて、共感して、動いてもらうためのスキルが必要だと考えていました。「読み書きそろばん」とは、基礎的なスキルを身につけること。DFDNオトコがあこがれるのは、自分だけの生産性や価値向上を目指すスキルです。そして、「周りを動かす」スキルを目指すのが、これからの「デキる人流」のやりかたのようです。

「英語・IT・会計」が社会人の必修科目。この10年前の発想は、デキないオトコにとって「コレさえやれば大丈夫」と、心地よかったのかもしれません。一方、デキるひとはむやみに「専門性」を高めるのではなく、やりたいことの実現を目指す。つねに自分の状況に合わせて変化させる柔軟な姿勢がうかがえます。

建築という究極の専門分野で巨匠と呼ばれたある人物の言葉を思い出しました。

専門家とは、自分が知っているが故に考えることをやめてしまう人だ。
〜フランク・ロイド・ライト
タブ タカヒロ ビジネスコンサルタント、はたらく女性のかていきょうし

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たぶ たかひろ / Takahiro Tabu

東亜大学トータルビューティ学科客員准教授。外資系アパレル2社→MBA取得→コンサルティングファームという経歴で現在に至る。新卒でやたらと有能な女性の多い職場で女子力を鍛えられ、海外勤務も経験。MBA取得後、コンサルティングファームにて、男くさいロジックと競争の世界に翻弄され、一瞬自分を見失ったものの、土壇場で開眼。周りを巻き込み味方を増やしてわくわく仕事をするスタイルを確立。週末にライフワークとして行っている「はたらく女性のかていきょうし」は大人気の数カ月待ち。セミナー開催や、雑誌取材など多方面で活躍中。共著に『外資系コンサルはなぜ、あえて「手書き」ノートを使うのか?』(KADOKAWA)。

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