大阪名物「あみだ池大黒」の知られざる大進化

粟おこしの老舗が挑む「アメリカの家庭の味」

「のれんに胡坐(あぐら)をかかず、日々新た」の精神で(写真:筆者撮影)

「おこし」といえば、東京の雷おこしと並んで有名なのが、大阪はあみだ池大黒の粟おこしと岩おこし。特に岩おこしの固さは、幼心によく覚えています。齢を取って固いものが苦手になりましたが、それでも懐かしさからつい手を伸ばしてしまいます。一方で、アワをよくぞここまで固くしたものよ、と感心もしていました。

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「いや竹原さん、岩おこし粟おこしも、原料は実はおコメなんです」

そう言われるのは、あみだ池大黒の7代目社長・小林昌平さん。おこしは日本最古のお菓子といわれ、弥生時代の出土品におこしの原型が見られるそうです。そして江戸時代、全国で食べられていたのは、その名のとおり、アワが原材料でした。ところが大阪は当時、天下の台所といわれ、おコメや砂糖が豊富に流通していました。それで大阪のおこしは、砕いてアワのサイズにしたおコメが原材料だったそうです。

「大阪のおこしは、サクサクした触感でおいしいと評判でしたが、それはおコメが材料だったからなんです」

社歴210年を超える老舗中の老舗

あみだ池大黒は、創業1805年(文化2年)といいますから、すでに社歴210年を超える老舗中の老舗です。社名は、大阪「あみだ池」の近くに店を構えたことに由来し、おこしの原材料がおコメなので、五穀豊穣の神・大黒様を屋号にしたといいます。

ずしりとした歴史を感じさせる由緒正しい会社名なのです。創業の地、西区北堀江の本店裏の土蔵には、200年にわたって収集された大黒さん約3500体も保管されているそうです。

それで、岩おこしはどうしてできたのでしょうか。

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