大阪名物「あみだ池大黒」の知られざる大進化 粟おこしの老舗が挑む「アメリカの家庭の味」

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おコメと合う味ということでカレー味などもそろえ、おこしがベースなのでスイーツとしても甘すぎないという利点もあり、若者たちの間では好評をもって迎えられました。

この商品の発売は2011年でしたが、以来、新商品の開発はまず若手社員に任せることにしました。

従業員は150人ですが、企画開発もできる営業スタッフ30人が、日々新たなチャレンジ精神で時代にマッチした商品開発に励んでいます。

アメリカの家庭の味に挑戦

こうした新しい試みから、もはやおこしと思えない商品も生まれてきています。当社の社員がたまたまニューヨークに行ったとき出合ったマシュマロとライスのお菓子にヒントを得て作り出された『マシュー&クリスピー』という新商品です。こちらは15年の発売です。

かわいいデコレーションを担当するのは、今年入社の新入社員さん達(写真:あみだ池大黒)

いわば、アメリカの家庭の味なのですが、そこに同社の長年のおこし作りの技術が加わります。溶かしたマシュマロにライスクリスピーが合わさってまるでケーキのような食感ですが、その絶妙な口当たりの良さは、200年の間、脈々と受け継がれてきた繊細なレシピの配合と温度管理の技術に支えられています。

おせんべいにぬれおかきというのがありますが、そのおこし版というところでしょうか。そしてかわいいデコレーションを担当するのは、今年入社の新入社員さんたちです。若い感性も活かされているのです。

最近では、大手の取引先(百貨店など)からも洋風の新商品開発の要請があるそうです。そうした厳しい注文にも応えられる体制が出来上がってきたといえます。

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