女性ドライバーが主役という109年目の快挙 「ロサンゼルス自動車ショー」の歴史で初
チョウさんもかつては、クルマに関する知識がまったくなかったという。「中古のフォルクスワーゲンを買ってから1~2カ月すると、突然動かなくなってしまった。父に電話して泣きながら『どうしたらいい?』と聞いたら、チェックすべき項目を全部挙げてくれた。それをひとつずつ確かめていくと、もしかしたら、自分でも簡単な修理ならできるのでは?と思うようになった」と語る。
最初はスクリュードライバー1本から
究極のクルマ社会ロサンゼルスでは、老若男女を問わず、マイカーがないと生活が成りたたない。
若い女性でも、高齢者でも、それぞれがマイカーを一台所有して、運転するのが当たり前だ。クルマは文字どおり「足」なのだ。大学を卒業したばかりのチョウさんが、なけなしの現金6000ドルをはたいて買ったこの中古のフォルクスワーゲンは、購入時にすでに走行距離8万5000マイルを超えていた。
まず手始めに、フォルクスワーゲン・ジェッタの分厚いサービスマニュアルを購入して読み込む。
その後、ワイパーの交換などの比較的簡単な修理から手をつけた。
最初に買った工具はスクリュードライバー1本。そこから工具を少しずつそろえ、スパークプラグを交換するのに使う特別な工具も20ドル出して買った。
「基本的な修理に必要な工具はほとんどの場合、20ドル以下。何千ドルもする高価な工具などまず必要ない」という。
高速道路を走行中に目の前を走る車のタイヤが破裂したのを目撃したことがあるだけに、「タイヤの空気圧をチェックすることは特に大切だからぜひすべての人にやってほしい」とチョウさんは言う。
「特別な道具はいらない。ガソリンスタンドで簡単にタイヤの空気圧を計測できるから、給油ついでに気軽にチェックしてほしい」
古くなったワイパーを自力で取り替えたり、ウインドーの小さな亀裂を修理するのに慣れてくると、今度はブレーキライトを交換してみようなどと、ちょっと難易度の高い修理にも自然と手が伸びるという。
ショップやディーラーで頼めば何十ドルもかかるブレーキライトの交換も、わずか5ドルでこなせることがわかると、だんだん欲が出てくるという。
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