Youtuberになるには、どんな学部がいいのか 就職を意識した高校生のための進路相談<2>

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若者に人気のYouTube。ユーチューバーで一獲千金も夢ではないが…(写真:Flatpit / PIXTA)
高校生が将来の就職を見越して大学や学部を選択するにはどうすべきか?大学ジャーナリストの石渡嶺司氏が高校生の進路相談について回答する2回目。今回はYoutuber(ユーチューバー)になりたい高校生からの質問です。

 

石渡さんへの質問はこちら

質問:初めまして。高校2年生男子です。おもしろ動画を見るのが好きなので、最近人気のHIKAKINのようなユーチューバーになりたいと思っています。大学に進学するとしたら、情報系学部の方がいいでしょうか?

回答:2ちゃんねる・ひろゆきとの対談動画でフルボッコにされたことが、今でも話題になる石渡です。それなら「動画サイトは嫌いか」と言えばそんなことはなく、おもしろ動画はよく見ています。

ユーチューバーに高度な編集技術は必要ない

今回は、ユーチューバーになるために情報系学部へ進むべきか、というご質問です。学部のこと以外に、ユーチューバーの職業やビジネスモデルについても考えたほうがいいと思いますので、その2点についてお答えします。

そもそも、動画は誰でも簡単に投稿できるはず。特殊な音響・照明などを使う、ということであれば、美術・演劇・メディア関連の学科が適しています。しかし、簡単に投稿できる動画でよければ、情報系学部への進学が絶対条件ではありません。

情報系学部に進学すれば、多少の編集技術は学べるでしょう。しかし、ユーチューバーにとって、編集技術の有無よりも、面白いコンテンツを作れるかどうかのほうが重要です。そして、おもしろ動画を作る企画立案能力は教わるものではありません。初歩的なものならまだしも、最後は自分で身に付けていくしかないのです。

ということは、情報系学部であっても、それ以外の学部であっても関係ないということになります。「なんだ、どこでもいいのか!」というあたりで回答を終えてもいいのですが、私が気になるのは、むしろ、ユーチューバーという職業そのものについてです。

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