夜の街で働く「副業キャバ嬢」がいなくなる日

"副業する人"を襲う「マイナンバー」の恐怖

昼はOL、夜はキャバ嬢というあのコに危機が迫っています(写真:KAORU / PIXTA)

10月中旬から、いよいよ各家庭にマイナンバー(個人番号)の通知カードが送られてくる。個人は紛失しないように気をつけなければいけないし、会社の担当者は従業員や取引先から必要なマイナンバーを集めるのに苦労しそうだ。

そんな中にあって、意外な職業が大きな影響を受けるかもしれない。それは、夜の街で働くキャバクラ嬢たちだ。

キャバ嬢サクラの悩みとは

8月のある夜、筆者は東京・六本木にある某キャバクラを訪れた。いつものようにサクラ(仮名、28、未婚)を指名した私は、彼女と次のような会話をした。

門倉:あれ、サクラちゃん、浮かない顔しているけど、何か悩んでいることでもあるの?

サクラ:あっ、いいえ、なんでもないんです。すみません、ボーっとしてしまって。

・・・サクラはあわてて、水割りのグラスを私のコースターに乗せた。

門倉:悩みがあるなら相談に乗るから、何でも言ってごらんよ。

週刊東洋経済10月3日号(9月28日発売)の特集は『いよいよ来るぞ マイナンバー』です。個人番号で税、社会保障、災害対策を一元化、将来は預金口座にもひも付くことに。そのメリットは?セキュリティは?全50ページで徹底検証しました。上の画像をクリックするとアマゾンのサイトにジャンプします

・・・サクラは少し躊躇する様子を見せたが、私に促されるままに、自分の悩みを打ち明けてきた。

サクラ:来年1月から、マイナンバー制度が始まると、キャバクラで副業していることが会社にバレてしまうかもしれないって周りの女の子たちが話していて・・・・。私も会社には内緒で働いているので。本当にバレてしまうんですかね?

・・・サクラは中小企業の正社員として働いているが、会社の業績が振るわず、年収は280万円程度。生活費や遊興費の足しにするため、3年ほど前から、アフターファイブはキャバクラのホステスとして働くようになった。

ホステスとしての年収は200万円ほどになるが、これまでサクラはホステスとして働いた分の所得を税務署に確定申告していなかった。確定申告の意味さえ、よくわかっていないようだった。

次ページ確定申告していなくても税務署は気がつかず?
ビジネスの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 御社のオタクを紹介してください
  • 今見るべきネット配信番組
  • 近所で有名な「気になる夫」の生態
  • 新競馬好きエコノミストの市場深読み劇場
トレンドライブラリーAD
人気の動画
東芝、会社「3分割」に残る懸念
東芝、会社「3分割」に残る懸念
節約志向で「安い食品ばかり買う」人の重大盲点
節約志向で「安い食品ばかり買う」人の重大盲点
EVの切り札?夢の「全固体電池」は何がスゴいのか
EVの切り札?夢の「全固体電池」は何がスゴいのか
サイゼリヤが「深夜営業廃止」を決断した裏側
サイゼリヤが「深夜営業廃止」を決断した裏側
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
「非財務」で生きる会社、死ぬ<br>会社 企業価値の新常識

今や株価を決める最大の要因は「非財務情報」というのが世界の常識に。優れた開示を行えば企業価値の向上につながる一方で、開示が不十分だと株を売られるリスクも。企業価値の新常識をめぐる混乱とその対処法に迫りました。

東洋経済education×ICT