※ 対談(上)はこちら:セレクトショップは好き嫌いで経営できる?
海辺でビールを飲むのが好き
楠木:今、洋服で欲しいものはありますか。
重松:それが、特にこれというのはないです。当然、洋服は好きですし、買い物も大好きなんですけど、欲しいものといわれると……。買いたいものに出会うのが難しいというか。なんていうか、長く洋服をやりすぎたのかもしれません。
楠木:プロフィールを拝見すると、好きなものとして「海」が書かれています。
重松:海は大好きです。育った場所が逗子で海の近くですから。
楠木:海ではどんなことをなさるんですか。何かスポーツをするのですか。サーフィンとか。
重松:スポーツとか、泳いだりすることはないですね。何人かでビールを飲んで、夕陽を見るとか(笑)。
楠木:いいですね(笑)。安心しました。インドア派の私としては大いに共感できます。
重松:ハワイでも、バリ島でも、ドバイでも、どこに行っても同じことをしています。ビールかシャンパンを飲んでいますね。
楠木:何か運動はされているのですか。
重松:運動はしていません。スポーツジムには通っていますが、体調を整えることが目的です。好きで行っているわけではないですね。
楠木:ゴルフもされないんですよね。
重松:はい。
楠木:では、文化系の趣味はどうでしょう。映画とか音楽とか。
重松:映画も最近は見てないんですよ。音楽はラウンジ系を聞きます。それは、浜辺でビールやシャンパンを飲むときのBGMです。マイブームというのも全然ないですし。
楠木:本、読書はどうですか。
重松:以前、経済書はたくさん読みました。「創造的破壊」で有名なシュンペーターとか。でも、ドラッカーを読んでからはほかの本を読まなくなりました。というのは、経営に関しては、ドラッカーに尽きると思っているので。ドラッカー以上のものはないんじゃないでしょうか。
楠木:ドラッカーは超本質ですよね。ドラッカーだけで、ごはん10杯いけます(笑)。
重松:そうした真実というか真理が書いてある本、それはあくまで自分がそう思っているわけですが、そういう本を中心に読んできたので、小説というかフィクションに興味がなくなってしまった、と言えるかもしれません。ですので、自然と映画も観なくなった気がします。
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