本当に強い会社には明確な「ビジョン」がある 「社員サイズ」に落とし込み、体現しよう

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社員が同じ方向に向かって頑張っていけるか。それが根幹です(写真:kou / PIXTA)
どうも仕事にやる気が出ない。なぜか意欲が上がらず、効率も上がらない。会社は幾度となく研修への参加を促すが、スキルを高めたところで業績は上がらない。こんな悲観的な考えを頭に思い浮かべたビジネスパーソンは少なくないだろう。
その責任は社員である、あなたではなく会社にあるかもしれない。『グーグルを超えると言ってくれ』の著者であり、ビジョン経営コンサルタントとして多くの企業の業績を向上させている羽谷朋晃氏が解説する。

やりがいを持てないのは会社の責任?

「他責にするな、自責で考えろ」、これはビジネスマンの基本だ。しかし、やりがいは家族のため、プライベートの目標のため、そんな風に社員にモチベーションの源を求めて働かせたところで、一時的な効果か、もしくはおカネに変換した原動力にしかならない。結局は「おカネを稼ぐために仕方なくやっている」というモチベーションにすぎないのだから成果がそう上がるはずもない、それどころか、不平不満を抑えるのがやっとな職場になってしまう。

これは、ストレートに表現するならば会社の責任である。会社の業績を向上させたいのであれば、「ビジョン」しかない。経営理念とも言い換えられる。使い古された言葉のようだが、最後に勝ち残る会社はいつもビジョンが明確で大きな会社だ。

世界的な企業の経営ビジョンを見てみよう。

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「すべての人が、障壁なく、瞬時にアイデアや情報を作成、共有できるようにする」
Airbnb(190カ国の現地の人の家が借りられるサービスを展開)

「Airbnbは、世界中のユニークで感動的なスペースを提供するホストとほんものの経験を探す旅行者をつなぐ」
アマゾン

「地球上で最も顧客思いの企業となる」
マイクロソフト

「世界中のすべての人々とビジネスの持つ可能性を最大限に引き出すための支援をすること」
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