常連は、クラブフロアに行く
――リッツ大阪はどこを見ても楽しめそうですが、総支配人おススメのポイントはありますか?
当ホテルを訪れる大多数のお客様は、ホテルの施設を楽しみにされていますので、それは欠かせないと思います。われわれの特徴のひとつとして、またそれがリピートのお客様の大半が利用されるのですが、やはりクラブフロア(33~35階)をお勧めします。クラブラウンジがあって、そこでは食事の内容が1日に5回変わるので、朝食から夜の軽食までさまざまなお食事をお楽しみいただけます。
加えて、外国人としてホテルの外では何がすごいか、何がお勧めかと聞かれたら、やはり百貨店などの地下の食品売り場には本当に驚きますね。新鮮さとか、季節の物を売っているところとか、ペーストリー(パンなどの焼き菓子)などなど。本当にワクワクします。
もうひとつはパーソナルタッチ、あなただけの経験ですね。ホテルに来て泊まる、食べるという動作より、ザ・リッツ・カールトン大阪としてトータルでの経験は、かけがえのないものです。そうした感動をいかにお客様に提供できるかが大切だと考えています。
大阪にも高級ホテルの需要はまだまだある
――近くにインターコンチネンタルが進出してきます(6月5日開業)。3年前にはセントレジスも出てきました。同じ資本系列のマリオットも来年には進出してきます。どう対抗しますか?
私は、セントレジスが開業した直後にここへ赴任して来ました。大阪はまだまだ街自体が成長しているので、新しいコンペティターが入ってきても、需要が吸収してくれると思います。国内からのお客様も、海外からのお客様も伸びています。
セントレジスの開業の際にも、そうした現象が見られました。今回のインターコンチネンタルに関しても、同じようなことが起きるのではないかとみています。新規参入が増えれば、私たち自身にとってのチャレンジにもなり、成長できます。ユニバーサルスタジオは来年、新しいファンタスティックなアトラクションをオープンします。何千人の顧客が新たに大阪に来るでしょう。
しかも、競合といってもブランドはまったく違います。マリオットともブランド、デザイン、ロケーション、どこをとっても異なります。われわれはトラディッショナルなデザインであるうえに、特有の文化を持っている。競争激化を心配するよりも、従業員の紳士・淑女をどのようにケアしてスキルアップしていく か、そうした前向きな考えに意識を向けることが重要だと思います。
(撮影:ヒラオカスタジオ)
筆者が手掛けた東洋経済オンラインのホテル連載が、電子書籍「1泊10万円でも泊まりたい ラグジュアリーホテル 至高の非日常」(小社刊)になりました。10万円以上するような部屋に泊まりたいと思わせるラグジュアリーホテルの魅力とはいったい何なのか。厳選9ホテルの総支配人たちが大いに語っています。
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