元祖"日本式"リッツ・カールトンの魅力 従業員たちまでも魅了する、もてなしの心

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いい会社は、従業員が辞めない。それを体現するような温かい語り口のモンタル総支配人

エンパワーメントのよいところは、迅速なサービスを提供することだけではありません。私たちは従業員に対しても「Ladies & gentlemen」(紳士、淑女)と呼び合いますが、彼らの成長にもつながります。

では、クレドを説明させてください。ザ・リッツ・カールトンは心からの快適さをゲストに与える。これが最重要ミッションです。キーワードで説明するなら「正真正銘の」とか「純粋」といった、顧客に届くサービスを重視しています。

サービスにおいても、「いらっしゃいませ」などの言葉一つひとつを心の底から発しているのかどうか、それが大切なのです。

リッツ大阪が成功した5つの理由

――リッツ大阪は、グループ内でも最も成功したホテルのひとつではないでしょうか。日本で六本木や沖縄よりも先に進出して、かつ大阪が受け入れられた理由は何でしょうか。

ザ・リッツ・カールトン大阪は、同ブランドでは日本で初めてのホテルです。それゆえ、特別な要素が数多くあります。まず、先ほどお話ししたように、非常にユニークなデザインです。オープン当初から新鮮な驚きをマーケットに与え、とても支持されました。

第2に「エピキュリアン・オアシス(=美食のオアシス)」というコンセプトが、当初からしっかり確立されていた。5階にはミシュラン一つ星レストランが二つあります。両方とも自営で、当ホテルのレストランはすべて自営です。

ミシュラン一つ星の広東料理「香桃」。レストランはすべて直営だ

第3に、バンケットルームなどの施設が優れていて、関西における社交センターのような場所になっています。いい会社にお勤めの方とか、経営者の方々が何らかの集まりをしようとしたときなどに、よく使われています。

第4に、1階エントランスを入ってすぐの「ザ・ロビーラウンジ」のデザインがいい。消費のカギを握る女性のお客様に受け入れられ、英国の本格的なアフタヌーンティーを楽しむメニュー「ハイティー」とともに、滞在を楽しんでいただいています。

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