「国民総ツッコミ」時代だから、おいしい
――FacebookやTwitterなどのSNSが発達して、誰が何を言っているか、常にお互い見ている状態になっています。以前と比べて、他人の価値観とぶつかることが分かってしまう傾向があって、個人を表現することを恐れている人が増えている印象もあるんです。どのように考えれば乗り越えられるでしょうか?
なるほど。でも、みんな見てるということは、つまり、自分に対するツッコミが多くなるということ。昔に比べて「国民総ツッコミ」みたいな時代になったから、アクション起こしにくいってことですよね?でも、それって全く逆でしょう。
ツッコミが多いんだから、少ないカロリーで大きいインパクトを残せる。昔だったら、テレビのバラエティでも、「誰かの愛車を爆破!」とか、そういうことでもしないと「うわー、スゲーことやったな」とならなかった。今、自分がやっているような小ボケなんて、全然拾われもしなかったですよ。ツッコミが多い時代って、「ああ、じゃあ自分はボケにいけばいいんだ」ってことさえ分かれば、すごい生きやすいですよね。
よく、ヨットのたとえを出すんですけど、ヨットは風を利用して前に進んでいます。追い風の時はもちろんだけど、向かい風であろうと、帆の傾け方次第で前に進むことができる。だけど、無風状態だったら手漕ぎで進まなくちゃならないわけですから、大変な労力です。
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