<ミセス・パンプキンからのコメント>
志あるところに道あり
お子さんがすでに将来の希望を持っておられるなんて、すばらしいですね。この時代の夢や希望は何度か変わる場合もありますが、目標がいつもあること自体がまず強みですよね。
わが家の場合は現在のところ、大学院で学んだ専門を職業に生かしているのは5割以下だと申し上げておきます。専門外にもチャレンジできているのは、確かに大卒という前提があったわけですが、それが前提でない職業も、否、そちらのほうがまだまだ圧倒的に多いです。むしろ、大学院卒や資格保有者でも、就職できない人が多数いるという現実のほうに、目が行きます。
フリースクールといえば、エッセイストの羽仁未央さんを思い出します。父親の映画監督である羽仁進さんの信念で通学せず、必要なことは父親が教えました。当の羽仁進さんやトットちゃん(黒柳徹子さん)も『自由学園』で今の学校教育とは少し違うレールの教育を受けて、みなさん個性的な仕事で大成されました。
今、あなたは大変でしょうが、そしてアメリカの大学院卒のあなたが、子供を大学へ行かせるかどうかは本人の選択に任せると決断することは容易ではなかったでしょう。私はあなたの教育方針に大賛成です。
<グローバルエリートからのコメント>
お子様のタイプによりけりなのであくまで参考程度にお聞きいただければと思うが、私は出来ることならば大学なり大学院なり、極力いわゆる“いい大学”に行かせる手助けはしたほうがいいと思う。仮に漫画で食べていける才能があるか、収入を得られなくても食べていける資産があるなら話は別だが。。。
よい大学に行くと、優秀で頑張る人に出会う可能性が高くなるので、在学中も卒業後も得られる刺激や知識や人脈は多い。私も中学でかなりの進学校にパンプキンから勉強を強制されることで入れたわけだが、周りが放っておいても勉強するし、いい大学を目指すのでそれが当たり前、という感じであった。よい学校を出てもキャリアで失敗する人もたくさんいるが、確率論的には選択肢を格段に増やしてくれるだろう。
私の場合、自分の意思と”志“に任せてもらっていたら、ザリガニ取りとファミコンのドラゴンクエストで竜王を倒すことに10代を費やし、今頃どうなっていたことか、と冷や汗ものである。また判断力がない10代の始めに、人生を左右する判断を任されても私の場合、ろくな判断をしなかったことだろう。選択肢を増やすことと、好きな漫画を続けることは決して両立できないことではないと個人的には思う。
ご本人に任せるにしても、大学行く、行かないでどう変わってくるのか十二分に判断の材料を与えてあげよう。
ただしどのような事情でホームスクールを選ばれているのか私は知らないので、その旨差し引いてお読みいただきたい。また私の親しい友人の一人で、中学からホームスクール形式で学ばれたが今や非常に幸せな家庭を築きつつ好きなキャリアで輝いていらっしゃる方もいるので、つまるところケースバイケースだと付け加えておこう。
(それでも一般的に、選択肢を増やすこととやりたいことを追求することは、片方を選ぶ問題ではないと思うが。)
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