「好物を最初か最後に食べる」人は絶対に太る 食欲が暴走するのにはワケがある

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私の場合、炭酸水(または水)を飲むことからスタートし、最後にブラックコーヒーを飲んで終了するのが毎食の習慣です。この習慣のおかげで炭酸水を飲むと「食べ物が入ってくるぞ」と心と体の準備ができますし、コーヒーを飲むと「これで食事が終わりだ」と脳と体が認識するので、ダラダラ食べ続けたり、食後、甘いモノに手が伸びたりすることがなくなりました。

ながら食べはやめて「じっくり食べ」を

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食べ過ぎ防止、という点では「ながら食べ」もキケンです。

平日のお昼時、スマホをいじりながら、あるいは本を読みながら食事をする方をよく見かけます。なかには、ゆっくり食事をする時間もなくて、パソコンで作業をしながら昼食をとっているという人もいるかもしれません。

食べ物以外の、スマホやテレビ、本などに気を取られていると、自分がどれくらい食べたのか正しく把握できないですし、脳からの「満腹です」というサインにも気づきにくくなります。結果、食べる量が増えてしまうのです。

ながら食べが習慣になってしまっている人は、すぐに「じっくり食べ」にチェンジを。できるだけ食べることに集中して、じっくり食べ物の味を楽しみましょう。

もちろん、家族や友人との食事では会話を楽しむのはOKですが、会話に熱中して食べながら話すのは、マナー的にも避けたいもの。食べ物を口に入れたらよくかんで味わい、合間に会話をするようにするとよいでしょう。

問題はひとりで食事をするとき。手持ちぶさたでついついスマホをいじってしまうという人もいるでしょう。

そういうとき、食事に集中するには、「食具を変える」のもひとつの方法です。

食具とは、はしやナイフ、フォーク、スプーンなど、食べるための道具のこと。

通常は、食べ物に合わせて食べやすい食具を選んでいると思いますが、わざと使い慣れない食具で食事をしてみてください。

たとえば、カレーをスプーンではなくフォークで食べたり、滑り止めのないおはしでうどんを食べてみたりする。そうすると、自然と食べることに集中できます。

また、食具を変えることで、食べ物のおいしさを再発見できることもあります。カレーをフォークで食べてみると、フォークの歯と歯の間からカレーのルウとお米がダイレクトに舌に触れるので、スプーンで食べるのとは違ったおいしさが味わえます。

ちなみに、西洋では一般的に、カレーをナイフとフォークで食べます。これは、西洋ではお米が野菜に分類されるから。日本でも、老舗のホテルにあるレストランや外国人向けのお店などでは、今でもカレーにはフォークがサーブされます。

食べ過ぎ防止をかねて、ぜひフォークで食べるカレーのおいしさを体験してみてください。

小倉 朋子 フードプロデューサー。亜細亜大学・東京成徳大学非常勤講師。

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おぐら ともこ / Tomoko Ogura

トータルフード代表取締役。フードプロデューサー。亜細亜大学・東京成徳大学非常勤講師。トヨタ自動車、国際会議ディレクター、海外留学などを経て、「ようやく天職に」と食に一本化。世界各国のテーブルマナーと食を学びつつ、生き方を整える「食輝塾」主宰。飲食店や企業のメニュー開発のほか、各種食関連委員を務め、あらゆる食のトレンドに精通する「食のスペシャリス」ト。テレビ、ラジオにも多数出演。日本箸文化協会代表。 著書に『世界一美しい食べ方のマナー』(高橋書店)、『世界のビジネスエリートが身につけている教養としてのテーブルマナー』(SBクリエイティブ)ほか多数。

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